この目録は、平成5年10月12日に田村泰次郎氏ご遺族、田村美好夫人から三重県立図書館へご寄贈いただいた153箱の資料を整理して作成したものであり、全体は資料目録と年譜の二部からなる。 資料目録は更に特別資料目録、図書資料目録の2部からなり、それぞれの資料数は次のとおりである。

特別資料

内容 詳細

原稿

(田村泰次郎原稿)

(諸家原稿)

72点

(67点)

(4点)

色紙・短冊

(田村泰次郎自筆)

(諸家色紙)

(諸家短冊)

(芳名録)

87点

(41点)

(35点)

(8点)

(3点)

書簡

(田村泰次郎書簡)

(田村泰次郎宛書簡)

594通

(52点)

(542点)

美術 124点
芸能 305点
写真 393点
文書 35点
印刷物 579点
愛用品 61点
名刺 329点
田村左衛士関連 11点
田村美好関連 1点
朝明書院関連 1点
合計 2589点

図書資料

内容 詳細
著書 162点
作品収録図書 48点
一般図書(全集) 648点
一般図書(単行本) 3550点
作品収録雑誌 42点
一般雑誌 911点
洋書 143点
合計 5514点
  • 1.目録作成に当たっては出来うるかぎり文庫収蔵資料によったが、一部各種目録、辞典等を参照した。
  • 2.漢字は原則として新字を用い、仮名遣いは収蔵資料どおりとした。
  • 3.特別資料
    • 原稿
      • 原稿は田村泰次郎原稿と諸家原稿に分けた。
      • 田村泰次郎原稿は発表年順に配列し、発表年不明のものは五十音順にして後にまとめた。
      • 諸家原稿は作品名の五十音順に配列した。
      • 記載事項は標題、出版社、(掲載誌名)、刊行年月、枚数とし、必要に応じて( )で注記を加えた。
    • 色紙・短冊
      • 自筆ものに関しては内容別に、諸家のものは作家の五十音別に、芳名録は年代順に分けて配列した。
      • 色紙はその内容を記載した。
    • 書簡
      • 書簡は田村泰次郎書簡と田村泰次郎宛書簡とに分けた。
      • 田村泰次郎書簡は年代順に、田村泰次郎宛書簡は差出人の五十音順に配列した。
      • 項目の記載は、封書、葉書ごとの枚数、及び発信年月日である。発信年月日は書簡本文に記載されている日付を取り、本文に日付のないものなどは消印によった。本文に記載がなく、封筒もないものに関しては、不明とした。また出来うるかぎり、差出人の活動ジャンルを差出人名の後ろに注記した。発信年月日の(S)は「昭和」の略である。
    • 美術
      • 田村泰次郎作品と、諸家作品、美術評論随筆、その他に分け、美術評論随筆は、田村泰次郎執筆と他評論家のものとに分けた。
      • 田村泰次郎作品は、制作年代順に配列し、年代不明の作品はタイトルの五十音順に並べた。
      • 諸家作品は作者名の五十音順に配列した。
      • 美術評論随筆はタイトルの五十音順に配列した。
      • 田村泰次郎肖像画、ブロンズ像はここに分類した。
    • 芸能
      •  ラジオ、映画、演劇、テレビの4種の資料に大別し、特に映画は、原作台本と原作映画化資料、田村泰次郎監督映画資料とに分類した。
      • ラジオ、映画台本は作品の五十音別に、その他の資料は年代順に配列した。
    • 写真
      • 大学入学以前、青年期、軍隊時代、戦後の4期に分けた。
    • 文書
      • 時代順に配列し、年月日の記載のあるものはS(昭和)を付けて記した。
    • 印刷物
      • 主として、新聞雑誌の切り抜きであり、内容別に執筆、関連、取材用に大別した。注記に「scrap book」とあるのは「スクラップブック」に貼付してある資料である。
    • 愛用品
      • 上記8項目に属さないものをここにまとめた。
    • 名刺
      • 五十音順に配列し、肩書が記載されているものについては( )で注記した。
    • 田村左衛士・田村美好関連
      • 年代順に配列した。
    • 朝明書院関連
      • 田村泰次郎が昭和21年に、桑名の松岡氏等の援助のもとに設立した出版社であり、故郷の朝明川からの命名であった。紙型とは昭和20年代頃まで使用された紙製の印刷原盤である。
  • 4. 図書資料
    • 図書は著書、作品収録図書、日本近代文学、一般図書、作品収録雑誌、一般雑誌、その他に分けた。
    • 著書及び作品収録図書はそれぞれ刊行年順に配列した。
    • 日本近代文学は著者の五十音順とし、同一著者の中では作品名の五十音順に配列した。
    • 一般図書は9文学、0総記以下「日本十進分類法」の主綱目に準拠して分類、配列した。同一分類の中は書名の五十音順とした。
    • 作品収録雑誌は刊行年順とし、同一刊行年の場合は雑誌名の五十音順とした。
    • 一般雑誌は雑誌名の五十音順とし、同一雑誌の場合は、発刊年順とした。
    • PR誌、パンフレット等雑誌の形態を取らないものは、その他としてそれぞれに分類した。
    • 記載事項
      • 書名(雑誌名)、収蔵冊数、出版(発行)社名、発行年月、ページ数、収録作品の順で、初版以外の図書には版次を注記した。
      • 著書、作品収録図書以外は、ページ数、収録作品名を割愛した。
  • 5.年譜抄
    • 記事欄と発表作品欄とに分け、年代順に表した。
    • 記事欄の内容は基本的には今回寄贈された資料をもとに作成したが、昭和22年以後は、主として、美好夫人の記憶を基とした。
    • 発表作品は、特別資料「田村泰次郎全作品1930-1975 」を基礎資料とし、「文芸年鑑」で補った。但し、昭和23年以降の著書は図書目録と重複するので、割愛した。
    • 月はその雑誌の発行月である。