末近 浩太/著 -- 名古屋大学出版会 -- 2013.11 -- 312.276

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資料詳細

タイトル イスラーム主義と中東政治
タイトルカナ イスラーム シュギ ト チュウトウ セイジ
副書名 レバノン・ヒズブッラーの抵抗と革命
著者 末近 浩太 /著  
著者カナ スエチカ コウタ
出版者 名古屋大学出版会
出版年 2013.11
ページ数 10,377,91p
大きさ 22cm
一般件名 レバノン-政治・行政 , ヒズブッラー
ISBN13桁 978-4-8158-0750-4 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 312.276
内容紹介 「自爆テロ」から民主政治まで多様な貌をもつイスラーム主義組織「ヒズボラ」。その知られざる実像を通して、レバノン政治・中東政治・国際政治のダイナミクスを描き出す。
著者紹介 1973年愛知県生まれ。京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程修了(地域研究博士)。立命館大学国際関係学部准教授。著書に「現代シリアの国家変容とイスラーム」など。

目次

序章 イスラーム主義が動かす中東政治
第Ⅰ部 国境を越える抵抗と革命
第1章 抵抗と革命を結ぶもの
  はじめに-抵抗組織か、それとも革命組織か
  1 トランスナショナルなアンブレラ組織
  2 イラン・イスラーム革命からレバノン戦争へ
  3 イランによる「革命の輸出」
  4 シリアの戦略地政学
  おわりに-抵抗と革命を結んだもの
第2章 抵抗と革命の思想
  はじめに-ヒズブッラー思想を腑分けする
  1 「公開書簡」の思想
  2 「革命」によるイスラーム国家の樹立
  3 力の行使を正当化するもの
  おわりに-抵抗と革命が結ばれたとき
第3章 国境を越える内戦とテロリズム
  はじめに-国際政治における「内戦国家」
  1 宗派制度の光と影
  2 国家変容としてのレバノン内戦
  3 国境を越えるテロリズム
  4 大シリア地域システム
  5 冷戦下の国際システム
  おわりに-震憾する冷戦構造
第Ⅱ部 多元社会のなかのイスラーム主義
第4章 「テロ組織」が政党になるとき
  はじめに-「テロ組織」は政党になれるか
  1 内戦の終結と第二共和制の成立
  2 逆風に立たされる抵抗と革命
  3 ヒズブッラーのレバノン化
  4 権力の二元的構造の下での政党
  おわりに-「武装政党」の誕生
第5章 多極共存型民主主義におけるイスラーム政党
  はじめに-イスラームと民主主義の接点を探る
  1 第二共和制の議会政治と選挙制度
  2 宗派制度へのコミットメント
  3 宗派横断的動員の強化
  4 アドホックなネイション
  おわりに-イスラーム主義が支える民主政治と国民統合
第6章 対イスラエル闘争と中東和平問題
  はじめに-紛争はなぜ終わらないのか
  1 紛争の基本構図
  2 「対テロ戦争」を生き抜く言説戦略
  3 対イスラエル闘争の新局面
  4 中東和平問題のなかのヒズブッラー
  おわりに-終わらない紛争、遠のく和平
第7章 抵抗社会の建設と社会サービス
  はじめに-サバルタン・ヒズブッラー
  1 ヒズブッラーの組織構造
  2 ヒズブッラー系列NGOの諸相
  3 ベイルート南部郊外における社会サービス
  4 抵抗と革命を飼い慣らす
  5 抑圧者/被抑圧者のアイデンティティ・ポリティクス
  おわりに-軍事と政治の狭間に生きる
第Ⅲ部 今日の中東政治の結節点
第8章 「新しい戦争」としての二〇〇六年レバノン紛争
  はじめに-崩壊した「恐怖の均衡」
  1 二〇〇六年レバノン紛争-均衡はなぜ崩れたのか
  2 「新しい戦争」としての二〇〇六年レバノン紛争-戦争はなぜ正当化されたのか
  3 新しい「旧い戦争」?-暴力装置のハイブリッドからアマルガムへ
  4 「恐怖の均衡」が生み出す安定と不安定-新たな代理戦争の構図
  おわりに-「恐怖の均衡」が再び崩れるとき
第9章 「杉の木革命」による民主化とその停滞
  はじめに-民主化はなぜ座礁したのか
  1 合議による合意形成-第一七期国民議会選挙(二〇〇五年)
  2 レバノンのヒズブッラー化-親シリア派による「反革命」
  3 新たな内戦の危機-エリートの対立から市民の対立へ
  4 「二大政党体制」の盛衰-第一八期国民議会選挙(二〇〇九年)
  おわりに-宗派制度における権力分有と権力闘争
第10章 「アラブの春」で変わる中東政治
  はじめに-流動化する中東政治
  1 レバノンにおける「静かなる革命」-レバノンのヒズブッラー化の到達点
  2 「アラブの春」で蠢動するヒズブッラー-勢力拡大の好機
  3 シリアにおける「アラブの春」-庇護者喪失の危機
  4 保守としての「レジスタンス枢軸」-「三〇年戦争」の継続
  おわりに-温存される紛争構造
終章 イスラーム主義と中東政治の新時代
  1 イスラーム主義のフロントランナー
  2 中東政治の結節点
  3 地域研究の実践例