日野 資純/著 -- 学術出版会 -- 2007.4 -- 319.8

所蔵

所蔵件数は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
地下書庫 /319.8/ヒ/ 115856460 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 平和を求めて
タイトルカナ ヘイワ オ モトメテ
副書名 戦中派は訴える
叢書名 学術叢書
著者 日野 資純 /著  
著者カナ ヒノ スケズミ
出版者 学術出版会
出版年 2007.4
ページ数 291p
大きさ 21cm
一般件名 平和
ISBN13桁 978-4-284-00059-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 319.8
内容紹介 人間が生きようとする意欲が、国家としての意向や体面のために阻害されることがあるという問題を、どう考えるべきか。著者の戦中体験をふまえ、戦中教育や戦後教育、自衛隊、靖国問題、平和憲法等の問題点を論じる。
著者紹介 1926年東京生まれ。東京大学文学部卒業。国文学科・国語学専攻。静岡大学名誉教授。日本語学会会員。朝風の会、静岡県近代史研究会会員。著書に「日本の方言学」「日本語のキーワード」他。

目次

Ⅰ 二一世紀に生かせる戦中の問題点
  1.体験から思う、「米国追随」の危うさ
  2.「玉砕」までして守るべき価値はない
  3.文化庁『心のノート』は危険度高し
  4.死を拒む方策、世界とともに熟考したい
  5.「平和のため」という発想の奥にあるものは?
Ⅱ 戦中教育の問題点
  6.生きて虜囚の…
  7.「査閲」に示された権力
  8.渡辺一夫氏の『敗戦日記』
  9.この戦争は神の、み心に沿わぬ
  10.出陣する学徒へ「死ぬなよ」と教師は言った
  11.写真は戦地から遂にとどかず
  12.軍歌によるマインド・コントロール
  13.「軍艦行進曲」では、今、元気は出ない
  14.敗戦体験から戦中をふりかえる
Ⅲ 歴史教育と戦後教育の問題点
  15.史実に即さぬ「日本軍」の降伏
  16.「残留孤児」を教材にしてみては?
  17.戦争の痛みと歴史教科書
  18.『新しい歴史教科書』批判
  19.疑問の多い「教育改革推進会議」
  20.重要な欠陥を含む、新学習指導要領案
  21.「教育改革国民会議」の報告批判
  22.国立市(東京都)の小学校を混乱させた「国旗・国歌法」
  23.東京都教育委員会の起立調査に違憲の疑い
Ⅳ 自衛隊についての問題点
  24.自衛隊海外派遣の根拠とした調査を公表せよ
  25.外国から見れば、自衛隊は「軍隊」
  26.自衛官の本音を聞いてみたい
  27.「自衛隊法改正案」に「国家秘密法(案)」の影響
Ⅴ 靖国問題
  28.今だからこそ問われる靖国
  29.「英霊参加」の戦争とは本末転倒
Ⅵ 平和憲法と言論の自由をめぐる問題点
  30.護憲・改憲の両論者による講演会に期待したが…
  31.「時代の変化」を改憲の理由にするのは疑問
  32.「不戦決議」は憲法を踏まえるべきだ
  33.戦争体験から憲法を考える
  34.「護憲」の声を、来年も出そう
  35.護憲と改憲の対立軸は貴重
  36.憲法を尊重しない法務大臣がいる!
  37.昭和末期、天皇制主題の集会への干渉
  38.世論で防ごう、自由への圧力
Ⅶ 平和をめざす営み
  41.武力では守れない平和国家日本
  42.核戦争の回避には、まず対話から
  43.平和志向こそが防衛策の原点
  44.歴史の逆流を許すな
  45.国家機密法(自民党修正案)の本質を見抜こう
Ⅷ 開戦と敗戦の問題点
  46.日中戦争の遠因は中国人への差別観
  47.一二月八日、二つの問題点
  48.真珠湾で開戦の日を思う
  49.放送番組に乏しい、反戦の姿勢
  50.私の「八月一五日」
  51.敗戦でも価値観の変わらぬ人がいる
  52.「もう一年早く、戦争が終わっていればなあ」との声
  53.戦友の死を思う投書に触れて
  54.国家の力で、個人が再び押さえ込まれぬためには?
Ⅸ 原爆をめぐる問題点
  59.大江健三郎氏のノーベル賞受賞と『原爆体験記』に寄せられた文章
  60.文化勲章辞退への非難は不当
  61.被爆五〇年目のヒロシマに寄せる
  62.原爆展問題と日本の教科書検定
  63.原爆投下の主因は日本の開戦
  64.丸木位里さん、赤松俊子さんの『原爆の図』発表当時の感想文
  65.永井隆氏著『長崎の鐘』の刊行事情
  66.長崎原爆資料館での「説明文」削除
  67.沖縄での原爆展を政府も応援せよ
Ⅹ 空襲についての体験と問題点
  68.敵機の襲撃で危機一髪
  69.「勤労奉仕」の最中に受けた空襲
  70.「東京空襲」「東京大空襲」の名称とその内容に注意が必要
ⅩⅠ 新しい祝日の問題点
  71.史実と離れた「建国記念の日」
  72.「海の日」は国民の祝日として適当なのか