林部 敬吉/著 -- 酒井書店 -- 2007.3 -- 750.21

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閲覧室 /750.2/ハ/ 115857567 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 伝統工芸の『わざ』の伝承
タイトルカナ デントウ コウゲイ ノ ワザ ノ デンショウ
副書名 師弟相伝の新たな可能性
著者 林部 敬吉 /著, 雨宮 正彦 /著  
著者カナ ハヤシベ ケイキチ,アメミヤ マサヒコ
出版者 酒井書店
出版年 2007.3
ページ数 9,288p
大きさ 22cm
一般件名 工芸-日本 , 職人 , 徒弟制度
ISBN13桁 978-4-7822-0350-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 750.21
内容紹介 徒弟方式による職人養成に焦点を当て、陶磁器、指物、筆、硯、和紙、漆器、織物、染色など主に伝統工芸産地指定を受けた親方と弟子を取材調査。ドイツのデュアル制度と比較し、徒弟式伝承の利点と欠点を具体的に解明する。

目次

第1章 日本の伝統的工芸品産業の現状
  1.伝統工芸士の誕生
  2.伝統工芸品とは何か
  3.伝統工芸品を取り巻く社会的状況
  4.伝統工芸品への回帰
  5.21世紀の伝統的工芸品産業振興のための施策
第2章 徒弟制度の歴史
  1.職入の発生
  2.「座」と「仲間」組織
  3.徒弟制度の成立
  4.徒弟制度の衰退
  5.「徒弟制度」から「師弟相伝」関係へ
第3章 伝統工芸技能の伝承の実態
  1.今日の師弟相伝式修行(親方から弟子への技能伝承)
  2.伝統工芸伝承支援制度による伝承
  3.職業としての職人の自己選択
  4.企業経営としての伝統工芸の継承
  5.「わざ」伝承のしくみの置かれた現況
第4章 ドイツ・マイスター制度による職人教育
  1.ドイツ・マイスター制度のしくみ
  2.デュアル・システムにおける地域職業安定所の役割
  3.手工業会議所
  4.商工会議所
  5.職業訓練学校
  6.マイスター試験
  7.職業訓練のための職場
  8.日本とドイツの職人の交流
  9.日本人のドイツ・マイスター制度での修行
第5章 師弟相伝による技能修得
  1.職人志向の自発性
  2.辛抱するという修養
  3.人間性の涵養
  4.現場に組み込まれた修行
  5.尋ねない限り教えない指導
  6.わざの研鑚
  7.職人気質の醸成
  8.新しいわざの創造
第6章 技能修得の認知過程
  1.「見る」ことで覚える過程
  2.模倣によるわざの修得過程
  3.自己のわざの足りない部分に自ら気がつく過程
  4.目利き(弁別能力)の修得過程
  5.わざの基本型の修得過程
  6.新しいわざの創造過程
  7.わざ修得の認知過程
第7章 わざことば
  1.わざことばと暗黙知
  2.暗黙知の言語化
  3.わざことばの調査
  4.わざことばの種類
  5.わざことばとわざ修得の認知過程
第8章 職人技能共同体に組み込まれた中での修行
  1.職人技能共同体への組入れ
  2.正統的周辺参加
  3.ドイツ・デュアル制度での職人修行と技能共同体への参加
第9章 伝統工芸技能の修得支援システムの試作
  1.伝統工芸技能の修得支援システム
  2.システムの概要
  3.システムの制御
  4.システムの使用方法
  5.伝承支援システムの実効性
第10章 「わざ」の師弟相伝とその新たな可能性
  1.信頼と愛情の紐帯
  2.なぜ「師弟相伝」関係を形成することが難しいのか
  3.最低限の学習内容しか目指せない教育システム
  4.「わざ」の伝承には不適な学校システム
  5.弟子を取らない理由
  6.「師弟相伝」関係を支援する静岡市のクラフトマンサポート事業
  7.現代産業における「企業内師弟制度」
  8.「わざことば」の意味