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1 件中、 1 件目
動物の声、他者の声
貸出可
村上 克尚/著 -- 新曜社 -- 2017.9 -- 910.264
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所蔵場所
請求記号
資料コード
資料区分
帯出区分
状態
閲覧室
/910.26/ム/
117032391
成人一般
可能
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資料詳細
タイトル
動物の声、他者の声
タイトルカナ
ドウブツ ノ コエ タシャ ノ コエ
副書名
日本戦後文学の倫理
著者
村上 克尚
/著
著者カナ
ムラカミ カツナオ
出版者
新曜社
出版年
2017.9
ページ数
392p
大きさ
20cm
一般件名
動物(文学上)
ISBN13桁
978-4-7885-1537-6
言語
jpn
分類記号
910.264
内容紹介
人間性=主体性の回復をめざした日本戦後文学。武田泰淳、大江健三郎、小島信夫の作品における動物の表象に着目し、それを通じて表現された、人間性という戦後的な理念への根底的な疑義について分析する。
著者紹介
1978年神奈川県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員(PD)。青山学院大学、共立女子大学非常勤講師。
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目次
序章 なぜ動物なのか?
1 本書の目的
2 近年の動物に関する哲学的考察
3 動物の表象に関する文学研究
4 戦後という時代
5 作家の選定
6 本書の構成
第一部 武田泰淳
第一章 「審判」
1 『司馬遷』と『世界史の哲学』
2 複数の声のフォーラム
3 記録者の特権性と動物の主題
4 「罪の自覚」というレトリック
結論
第二章 『風媒花』
1 竹内好の国民文学論
2 外部への架橋
3 「混血」としての主体
4 全知の語りへの抵抗
結論
第三章 「ひかりごけ」
1 人間としての倨傲
2 人肉食をめぐって
3 「ひかりごけ」の構造
4 国家と法-外なもの
結論
第二部 大江健三郎
第四章 「奇妙な仕事」
1 先行批評の整理
2 同時代状況から
3 犬殺しの強制収容所
4 アレゴリーから変身へ
結論
第五章 「飼育」
1 動物小説としての「飼育」
2 江藤淳の近代主義批評
3 三島由紀夫の反近代主義批評
4 「飼育」の新たな読みへ
結論
第六章 「セヴンティーン」
1 「セヴンティーン」の位置
2 自意識の語りとねじれ
3 人間・動物・獣
4 《人間》の問い直しへ
結論
第三部 小島信夫
第七章 「馬」
1 初期小島作品の方法
2 戦後の家庭機械
3 馬と家庭の失調
4 「馬」の政治性
結論
第八章 『墓碑銘』
1 日本人になること
2 軍隊と動物
3 軍隊と家庭
4 軍事化を攪乱する
結論
第九章 『抱擁家族』
1 『成熟と喪失』の背景
2 クィア・ファミリーの誘惑
3 軍事化とその亀裂
4 歓待と動物的他者
結論
第四部 動物との共生へ
第十章 『富士』
1 動物と精神障害者
2 「治療」というイデオロギー
3 精神障害者のアイデンティティ闘争
4 治療から分有へ
結論
第十一章 『万延元年のフットボール』
1 主体の解体の先で出会うもの
2 鷹とネズミの構造的対立
3 傷つきやすさと赦し
4 沈黙の叫びを翻訳する
結論
第十二章 『別れる理由』
1 代償行為としての姦通
2 トロヤ戦争を解体する
3 「馬」の再演
結論
終章 非対称的な倫理
1 戦後文学と動物
2 動物への暴力を乗り越えるために
3 今後の展望
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