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第84回 竹内浩三と中井利亮

同人誌『伊勢文学』を創刊した、伊勢市生まれの詩人・竹内浩三(たけうちこうぞう)は、戦争で亡くなるまでの23年間という短い生涯の中で、詩、日記、小説、まんがなどの作品を遺した。戦後、浩三の詩「骨のうたう」が広く知られるようになったが、そのきっかけを作った代表的な人物として、竹内浩三の中学校時代の同級生で、ともに『伊勢文学』に携わった中井利亮(なかいとしすけ)と竹内浩三の姉・松島こうが挙げられる。
 本年5月に、浩三と利亮の生誕百年を迎えた。生誕百年にあたり、時代をこえて私たちの心に届き、胸に響く作品を遺した浩三や、その友人利亮の生涯について改めて知っていただきたく、二人の著作など関連する資料を中心に紹介する。

  • 展示期間 令和3年7月1日(木曜日)から令和3年11月28日(日曜日)まで
  • 展示資料

資料名

著編者

出版社

発行年

伊勢文学 第八号 伊勢文学グループ 1948年
愚の旗 限定版 竹内 浩三/著,中井 利亮/編集 松島こう 1956年
ふるさとの風や 松阪市/編 三一書房 1966年
竹内浩三楽書き詩集 まんがのよろづや 竹内 浩三/絵・文,
よしだ みどり/編
藤原書店 2005年
竹内浩三全集 2 筑波日記 竹内 浩三/著,小林 察/編 新評論 1984年
愚の旗 竹内 浩三/著 成星出版 1998年
新規寄贈品目録 第4集 竹内浩三関係資料 本居宣長記念館 [2011年]
定本竹内浩三全集 戦死やあはれ 竹内 浩三/[著],小林 察/編 藤原書店 2012年
愚の旗 復刻版 竹内浩三作品集 竹内 浩三/著,中井 利亮/編集 伊勢文化舎 2018年
三重県史研究 第2号 三重県総務部学事文書課/編集 三重県 1986年
ヤマトヒメ・ラインを走る 中井利亮遺稿集 中井 利亮/著 中井信子 2003年
港 第二詩集 野村 一雄/著 三重詩話会 1957年
八重垣 松島 博/著,松島 こう子/著 松島博 1986年
伊勢人 2007年8・9月号 伊勢文化舎 2007年

※展示資料は、展示期間内に入れ替えを行う場合があります。

  • その他参考資料など
資料名 著編者 出版者 出版年
愚の旗 復刻版 竹内浩三作品集 竹内 浩三/著,中井 利亮/編集 伊勢文化舎 2018年
竹内浩三 愚の旗通信 『愚の旗』復刻制作委員会 2018年
定本竹内浩三全集 戦死やあはれ 竹内 浩三/著,小林 察/編 藤原書店 2012年
日本が見えない 竹内浩三全作品集 竹内 浩三/著,小林 察/編 藤原書店 2001年
ヤマトヒメ・ラインを走る 中井利亮遺稿集 中井 利亮/著 中井信子 2003年
八重垣 松島 博/著,松島 こう子/著 松島博 1986年
面 野村一雄第四詩集 野村 一雄/著 三重詩話会 1986年
紀伊半島近代文学事典 浦西 和彦/編,半田 美永/編 和泉書院 2002年