寺西 貞弘/著 -- 塙書房 -- 2025.7 -- 182.1

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資料詳細

タイトル 日本古代仏教の展開
タイトルカナ ニホン コダイ ブッキョウ ノ テンカイ
副書名 その地方受容に関する諸相
著者 寺西 貞弘 /著  
著者カナ テラニシ サダヒロ
出版者 塙書房
出版年 2025.7
ページ数 9,356,12p
大きさ 22cm
一般件名 仏教-日本
ISBN13桁 978-4-8273-1362-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks
言語 jpn
分類記号 182.1
内容紹介 6世紀中頃に日本に公伝した仏教が、白鳳期になってなぜ全国的に広まったのか。仏教が地方社会に受け入れられた要因を明らかにし、仏教伝来から国家仏教への展開を論じる。
著者紹介 関西大学大学院博士課程後期課程修了(日本史学専攻)。同大学・立命館大学等の非常勤講師、和歌山市立博物館館長を歴任。著書に「古代熊野の史的研究」「紀氏の研究」など。

目次

序章 本書の課題
第一部 日本古代仏教受容期の諸相
第一章 仏教伝来と渡来人
  はじめに
  一 氏族仏教としての飛鳥仏教
  二 定住する渡来人
  三 地方に定住した渡来人
  四 仏教私伝とその影響
  おわりに
第二章 難波堀江考
  はじめに
  一 流されなかった仏像
  二 流された仏像
  三 敏達朝に仏像は流されたのか
  四 欽明天皇十三年十月条の検討
  五 欽明天皇六年九月是月条の検討
  おわりに
第三章 排仏派の人々
  はじめに
  一 『日本書紀』に見える排仏派の人々
  二 「元興寺縁起」に見える抗争
  三 三輪君逆について
  四 物部父子について
  五 佐伯造御室について
  おわりに
第四章 百済大寺から大安寺への軌跡
  はじめに
  一 「大安寺資材帳」から見た大安寺の創建
  二 「大安寺資材帳」の信憑性
  三 百済大寺創建の意義
  四 元興寺と百済大寺
  五 高市大寺と官寺制
  おわりに
第二部 日本古代仏教地方普及期の諸相
第一章 古代寺院の地方波及
  はじめに
  一 古代寺院の分布
  二 白鳳寺院の建立時期と建立主体
  三 地方豪族と寺院経営
  おわりに
第二章 白鳳期の仏教と地方豪族
  はじめに
  一 淘汰される白鳳寺院
  二 地方豪族の寺院建立
  三 天武朝の地方寺院
  おわりに
第三章 天武朝の仏教政策
  はじめに
  一 天武紀にみえる仏教統制政策
  二 天武朝の仏教政策と僧尼令
  三 その他の推測できる統制策
  四 天武朝の仏教統制と僧尼令の編目
  五 天武朝仏教政策の意義
  おわりに
第四章 三栖廃寺から見た地方の白鳳仏教
  はじめに
  一 三栖廃寺の概要
  二 文献に見える白鳳寺院
  三 白鳳寺院の地方波及
  おわりに
第五章 宇治橋架橋をめぐる問題
  はじめに
  一 宇治橋断碑
  二 道登架橋説と道昭架橋説
  三 宇治橋の架橋
  おわりに
第三部 国家仏教と地方の諸相
第一章 初期国分寺の主尊について
  はじめに
  一 「鋪」という漢字について
  二 「鋪」という単位について
  三 「鋪」で数えられる仏像
  おわりに
第二章 紀伊国分寺に関する諸問題
  はじめに
  一 紀伊国分寺創建について
  二 紀伊国分寺の主尊について
  三 紀伊国分寺の立地について
  おわりに
第三章 奈良時代における「読経」と「誦経」
  はじめに
  一 「読経」・「転読」・「転経」
  二 「誦経」する髑髏
  三 「誦経」の勧め
  四 「誦経」の実態
  五 「誦経」の場合と「読経」の場合
  おわりに
第四章 粉河寺創建に関する史的背景
  はじめに
  一 粉河寺縁起にみえる創建譚
  二 大卒塔婆縁起と国宝本の比較
  三 河内の長者と大伴孔子古
  四 寺社縁起にみる檀越・知識・化主
  五 大卒塔婆縁起にみえる化主の残影
  六 創建期粉河寺の化主の性格
  おわりに
第五章 紀三井寺の創建について
  はじめに
  一 『紀伊続風土記』が語る創建譚
  二 創建者為光上人
  三 為光上人の巡歴と紀伊国
  四 紀三井寺創建の背景
  おわりに
第六章 奈良時代の肉食と仏教について
  はじめに
  一 紀伊国物部麿のあだな
  二 聖武天皇の獲物を横取りした村人
  三 肉食の起源とその後
  四 仏教思想と肉食
  五 労働力としての家畜
  六 牛馬と農耕
  おわりに
終章 日本古代仏教の歴史的展開