高木 美歩/著 -- 晃洋書房 -- 2025.3 -- 493.76

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資料詳細

タイトル 開かれる自閉
タイトルカナ ヒラカレル ジヘイ
副書名 医者・心理学者・当事者のポリフォニー
著者 高木 美歩 /著  
著者カナ タカギ ミホ
出版者 晃洋書房
出版年 2025.3
ページ数 15,224p
大きさ 22cm
一般件名 自閉症
ISBN13桁 978-4-7710-3920-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks
言語 jpn
分類記号 493.76
内容紹介 自閉症が自閉症でない人たちによってどのように考えられてきたのか。「問題」とみなされた人たちがどのように自分の体験を語り反論したのか。自閉症論に関する資料を横断的に分析する。
著者紹介 立命館大学大学院先端総合学術研究科一貫制博士課程修了。博士(学術)。専門は医療社会学。

目次

序章
  1.本研究の目的
  2.自閉症小史
  3.用語について
  4.先行研究
  5.本研究の構成
第1章 医学的な自閉症論
  自閉者児の親として自閉症を研究した人
  1.ウィングの研究
  2.親のためのガイドブック
  3.考察-ある人たちを語るための「余地」を生み出すこと
  小括
第2章 心理学分野の自閉症スペクトラム障害研究における障害観の変化と揺らぎ
  心理学から見た自閉症,アスペルガー症候群,自閉症スペクトラム障害
  1.「心の理論」欠損説の誕生-自閉症の心理学的「発見」と逸脱の可視化
  2.マインド・ブラインドネス説-逸脱の強調
  3.極端な男性型の脳説-心理学的理論におけるスペクトラム化と脱逸脱化
  4.考察-バロン=コーエンの論じた認知能力と障害観,その揺らぎ
  小括
第3章 「自閉症」研究における認知と社会性の多義性
  医学・心理学分野の自閉症論を架橋する
  1.分析対象
  2.カナーの自閉症概念-生来的な感情的接触不可能説
  3.バロン=コーエンの自閉症概念-「心の理論」の欠損説
  4.考察-各自閉症論の異同
  小括
第4章 自閉症者の語りの「プロトタイプ」の創出
  自閉症者が語る主体となるとき
  1.グランディンの自閉症論-「回復」したASD者としての自伝
  2.さらなるASDの科学的理解と内面的成長
  4.考察-自閉症者から見たASDとはなんだろうか
  小括
第5章 ASD者によるセルフ・アドボカシーグループの結成と社会運動
  社会へ問いかけ,自閉的なまま仲間とつながり集うこと
  1.シンクレアの自閉症論
  2.ASD者のための組織論
  3.考察-強く健やかな自閉的在り方を提案すること
  小括
第6章 神経多様性とは何か
  「普通」の脳は存在しない-神経多様性の展望と課題
  1.ブルーメの神経多様性論-理想的な媒体・比喩としてのインターネットで交流する人々
  2.シンガーの神経多様性論
  3.ASDの親との関係
  4.考察-神経多様性はどこが新しいのか
  小括
結びにかえて
  本研究の意義と今後の課題