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池田 雅則/著 -- 東京大学出版会 -- 2025.2 -- 317.33

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /317.3/イ/ 117431106 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 官吏たりうる資格
タイトルカナ カンリ タリウル シカク
副書名 判任文官と近代日本における「能力」の模索
著者 池田 雅則 /著  
著者カナ イケダ マサノリ
出版者 東京大学出版会
出版年 2025.2
ページ数 8,603p
大きさ 22cm
一般件名 国家公務員-歴史
ISBN13桁 978-4-13-056244-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks
言語 jpn
分類記号 317.33
内容紹介 近代日本で中央の高級官僚と地域住民の間に立ち、実務を担った、行政官である判任文官に着目。1880~1910年代の任用に関わる諸規則の制定や改正、任用事例を辿り、官吏たりうる資格の指標と水準について明らかにする。
著者紹介 宇都宮市生まれ。東京大学大学院教育学研究科修了。博士(教育学)。兵庫県立大学教授。著書に「私塾の近代」など。

目次

序論
第1章 判任文官とはだれか?
  はじめに
  1 「官吏」とは
  2 判任文官層の把握
  おわりに
第2章 文官任用の一般規則の制定と展開
  Ⅰ 「文官試験試補及見習規則」発効に至る諸案の検討
  1 検討のはじまり(1881~83年)
  2 「奏判任官撰挙規則」および「文官候補生規則」(1884年)
  3 『官報』号外「選叙ノ事」(1885年)
  4 勅令第37号の発効まで(1886~87年)
  Ⅱ 「文官試験試補及見習規則」発効後の展開
  1 「文官試験試補及見習規則」
  2 「文官任用令」
  おわりに
第3章 学歴資格の認定
  はじめに
  1 勅令第37号
  2 1893年「文官任用令」
  3 1899年「公立私立学校認定ニ関スル規則」と私立学校
  4 1913年「文官任用令」以後の動向
  おわりに
第4章 判任文官に求められた学力
  はじめに
  1 勅令第37号以前に想定された学力のカテゴリー
  2 文官試験局が示した学力カテゴリーのモデル
  3 各官庁が定めた普通試験科目と内容
  4 実施された文官普通試験において求められた学力のカテゴリー
  5 出題の傾向
  6 実施された文官普通試験の結果
  おわりに
第5章 特別任用1-陸軍下士からの判任文官への任用
  はじめに
  1 陸軍下士から判任文官への任用に関わる制度
  2 任用実態
  3 任用動態の背景と具体相
  おわりに
第6章 「技術官」の成立、任用、キャリア
  Ⅰ 明治前期における技術官制の成立
  はじめに
  1 技術官制のはじまり
  2 技術官制の消長と展開
  3 技術官制の拡大への兆候
  4 内閣制直後における官員一般からの技術官の分離
  おわりに
  Ⅱ 特別任用2-判任技術官の銓衡任用とキャリア形成
  はじめに
第7章 特別任用3-警察官吏の任用と求められた能力
  はじめに
  1 勅令第37号制定以前の任用制度
  2 勅令第37号制定以降の任用経路の広がりと変遷
  3 任用経路と内部昇進の自律化
  4 内部昇進に求められた能力の内容と水準
  おわりに
第8章 特別任用4-森林官吏の任用と求められた能力
  はじめに
  1 森林行政の未確立と特別任用の導入
  2 森林行政の確立・専門化と任用制度の変容
  3 任用後の昇進と昇給
  おわりに
第9章 特別任用5-官吏たりうる資格の限界
  はじめに
  1 勅令の変遷
  2 履歴史料からみる任用者の経歴
  3 初任者の詮衡基準
  4 質的担保と量的充足との間のせめぎあいとその推移
  おわりに
結論