海原 亮/著 -- 思文閣出版 -- 2025.2 -- 490.21

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資料詳細

タイトル 近世藩医の学問と医療環境
タイトルカナ キンセイ ハンイ ノ ガクモン ト イリョウ カンキョウ
著者 海原 亮 /著  
著者カナ ウミハラ リョウ
出版者 思文閣出版
出版年 2025.2
ページ数 6,350,11p
大きさ 22cm
一般件名 医学-歴史 , 医学教育-歴史 , 医療-日本
ISBN13桁 978-4-7842-2105-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks
言語 jpn
分類記号 490.21
内容紹介 近世において医学の発展を主導した藩医たちに焦点を定め、その身分=生業の特質、知識や技術の獲得・継承と社会への普及のありようを解明。その実態が近代の医療制度をいかに規定し、継承されたかを論じる。
著者紹介 大阪府生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。住友史料館副館長。著書に「近世医療の社会史」「江戸時代の医師修業」など。

目次

序章
  一 藩医層が主導した近世医学
  二 知識・技術の継承過程とその特質
  三 近代医制を準備した医療環境の成熟
第Ⅰ部 藩医の身分と職分
第一章 知識・技術の所有と身分
  はじめに
  一 藩医身分の存在形態
  二 領内医師の再生産過程
  三 知識・技術の所有をめぐって
  おわりに
第二章 藩医の職分とは何か
  はじめに
  一 伊勢崎藩医中の位地
  二 藩医栗原氏の医療
  三 伊勢崎地方における医療環境の前提
  おわりに
第三章 江戸の眼病療治
  はじめに
  一 天保三年「眼目療治帳」の構成
  二 江戸藩邸社会の医療需要
  三 都市社会に向けた眼科療治の実現
  おわりに
第Ⅱ部 近世の医学教育と医療環境
第四章 地方藩医の身分存立と学統
  はじめに
  一 眼科医家里周悦の願書
  二 眼科諸流の秘伝性
  三 米沢藩医伊東家の系譜
  四 医家相続の要件
  おわりに
第五章 江戸時代の医学教育
  はじめに
  一 有壁家「当門下之法則」
  二 上杉鷹山時代の医制整備
  三 米沢と江戸の学問交流
  四 医学教育機関「好生堂」の教育
  五 水野家文書「杏陰日録」にみる江戸遊学
  六 幕末期有壁家の江戸詰御用と学問修業
  おわりに
第六章 鳥取藩在村の医療環境
  はじめに
  一 鳥取藩領の医制
  二 藩医「内弟子」という存在
  三 医師「在入」の実態
  四 他国医師の活動
  五 安政六年のコレラ流行
  六 廻村種痘の展開
  おわりに
第Ⅲ部 近世近代移行期の医療環境
第七章 医療環境の近代化過程
  はじめに
  一 維新期における府中医師の活動
  二 思精館から武生枝病院へ
  おわりに
第八章 明治初期新川県の医療環境
  はじめに
  一 医務取締の任命
  二 伺書と新川県の回答
  三 領内医療従事者の掌握
  四 新川県の種痘奨励
  五 石川県時代の医療環境
  おわりに
第九章 近代医制の成立と漢方医
  はじめに
  一 甫庵の就学履歴
  二 佐野における医療活動
  三 服部家の相続と学問
  四 維新期以降の甫庵
  おわりに
終章
  一 近世の医療環境を担った主体について
  二 近世の学統と医学教育機関について
  三 明治初期医療史研究の可能性について