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川島 彬/著 -- 東北大学出版会 -- 2024.10 -- 131.3

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閲覧室 /131.3/プ/ 117470963 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル <善>のイデアと非命題的なもの
タイトルカナ ゼン ノ イデア ト ヒメイダイテキ ナ モノ
副書名 プラトン『国家』篇研究
著者 川島 彬 /著  
著者カナ カワシマ アキラ
出版者 東北大学出版会
出版年 2024.10
ページ数 3,227p
大きさ 22cm
一般件名 国家(プラトン)
ISBN13桁 978-4-86163-397-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 131.3
内容紹介 「知識」は、いかなる命題を知ることにも還元できない認識状態である-。プラトンの主著「国家」篇を精緻に分析し、プラトン哲学の根底に流れる精神の理解を試み、従来とは異なる一貫した新しい解釈を与える。
著者紹介 宮城県仙台市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員PD。専門は哲学。

目次

序論
  第一節 本書のねらい
  第二節 本書の構成
  第三節 本書の解釈上の方針
第一章 第五巻476d7-480a13の「知識」と「思いなし」
  第一節 問題提起
  第二節 議論の概観
  第三節 「知識」とは、「思いなし」とは何か?-有力な諸解釈の検討
  第四節 「見知りによる知識」と「…とは何かの知」
第二章 第五巻の見物好きの者は説得されたか
  第一節 問題提起
  第二節 見物好きの者はソクラテスの言葉をどう理解したか
  第三節 見物好きの者が説得されたと解し得ることはどのような含意をもつか
第三章 第三巻414b7-415d4の「高貴な噓」における「説得」
  第一節 問題の所在
  第二節 「高貴な噓」
  第三節 ロウェットの解釈
  第四節 グラウコンを好意的に解するべきか
第四章 第六巻505e1-2における<善>の描写-「すべての魂が追い求め、そのために何でも行う」
  第一節 問題提起
  第二節 “παυτα πραττει”の二つの可能な訳とファーバーの読み
  第三節 (二)の読みをとることと、プラトンが主知主義の基本的洞察を保持していると主張することは、両立可能である
  第四節 アクラシアを認めることと主知主義的洞察とはいかに両立し得るか
  第五節 どうして魂は困惑するのか
  第六節 結びに代えて
補論 第四巻の魂の三部分説と第九巻の魂の三部分説はいかなる関係にあるか
  第一節 第四巻の魂の三部分説
  第二節 第九巻の魂の三部分説
  第三節 浄化された魂
第五章 第六・七巻における「<善>のイデア」と「仮設されたのでない原理」
  第一節 「<善>のイデア」の二つの語り方と、問題提起
  第二節 筆者の答えの素描
  第三節 統合としての善さ
  第四節 すべてのイデアから成る全体としての「仮設されたのでない原理」
  第五節 体系内に位置を占めることと、可知性・実在性
第六章 第六巻「線分の比喩」509d1-511e5における「ディアノイア」の対象
  第一節 はじめに
  第二節 五種類の解釈の紹介
  第三節 筆者が解釈(一)、(二)、(四)、(五)をしりぞける理由
  第四節 解釈(三)に対する反論への応答
  第五節 解釈(三)を擁護するための二つの考察
  第六節 どうしてディアノイアの切片とピスティスの切片の長さは等しいか
第七章 第七巻「洞窟の比喩」514a1-516b6における洞窟の囚人の二段階
  第一節 問題提起と当該テクストの紹介
  第二節 解釈(B)の擁護
  第三節 C1とC2が表わしているのはいかなる状態か
  第四節 洞窟の比喩に関する、さらに二つの問題
  第五節 結び
結論