• NEW

市川 遙/著 -- 青弓社 -- 2024.9 -- 910.26

所蔵

所蔵件数は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /910.26/イ/ 117467563 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 傷痍軍人と文学の日本近代
タイトルカナ ショウイ グンジン ト ブンガク ノ ニホン キンダイ
著者 市川 遙 /著  
著者カナ イチカワ ハルカ
出版者 青弓社
出版年 2024.9
ページ数 279p
大きさ 19cm
一般件名 日本文学-歴史-近代 , 戦争文学 , 傷痍軍人
ISBN13桁 978-4-7872-9277-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 910.26
内容紹介 戦争によって傷ついた兵士や軍人=傷痍軍人。日清・日露戦争からアジア太平洋戦争、戦後までを対象に、傷痍軍人を描く文学の歴史的な見取り図を提示。傷痍軍人を取り巻く時代の諸相を浮き彫りし、戦争と文学の緊張関係に迫る。
著者紹介 三重県生まれ。名古屋大学大学院人文学研究科博士研究員、中部大学・南山大学・愛知淑徳大学・名古屋学院大学非常勤講師。

目次

序章 「傷痍軍人」とは誰か
  1 傷痍軍人に関する先行研究概観
  2 文学のなかの傷痍軍人表象
  3 傷痍軍人の傷と時間
第1部 忘れられた傷
第1章 文学が描いた傷と戦争へのまなざし
  1 日清戦争の負傷兵
  2 文学のなかの負傷兵
  3 「負傷兵」が描いたもの
  4 「負傷兵」の位置づけ
第2章 「癈兵小説群」を立ち上げる
  1 癈兵小説の特徴とその展開
  2 「中尉と癈兵」のなかの癈兵表象
  3 身体感覚と描かれる「揺らぎ」
第3章 「幻」が描く悲劇と抵抗
  1 過剰な「称揚」
  2 奪われた「声」
  3 芋虫の「幻」
第2部 集められる傷
第4章 大衆作家たちの「潤色執筆」
  1 成功美談とは何か
  2 「再起奉公」とその裏側
  3 『美談集』成立とその背景
  4 「潤色執筆」をめぐって
第5章 「傷」を描くということ
  1 「強化キャンペーン」と子どもたち
  2 童話による傷痍軍人との出会い
  3 『軍人援護文芸作品集』をめぐって
  4 英雄視を拒む語り
第3部 重なる傷
第6章 傷つけられる兵士たち
  1 疾病作為という手段とその結末
  2 私的制裁と兵士たちの身体
  3 書く行為の明示と「集団」のなかの忌避者
第7章 戦争の経験を引きずる
  1 同時代の傷痍軍人イメージ
  2 「気違ひ」と<未復員>
  3 負傷する足と「びつこ」
  4 「びつこ」と引きずる足
第8章 「傷跡」と語りの変容
  1 作家・直井潔
  2 依存とケアの文脈から
  3 多様なケアをめぐって
  4 戦争の傷跡を語り直す
終章 「傷痍軍人」はどのように語られてきたのか