山崎 隆広/著 -- 青弓社 -- 2024.6 -- 764.7

所蔵

所蔵件数は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /764.7/ヤ/ 117354571 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 音楽雑誌と政治の季節
タイトルカナ オンガク ザッシ ト セイジ ノ キセツ
副書名 戦後日本の言論とサブカルチャーの形成過程
著者 山崎 隆広 /著  
著者カナ ヤマザキ タカヒロ
出版者 青弓社
出版年 2024.6
ページ数 388p
大きさ 20cm
一般件名 軽音楽-雑誌-歴史
ISBN13桁 978-4-7872-3538-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 764.7
内容紹介 1970年前後のオルタナティブな音楽専門誌の姿を通じて、音楽が情況や運動とどう対峙したのかを描き、戦後日本が抱える内なる他者や<アメリカ>の変容をあぶり出す。『群馬県立女子大学紀要』など掲載を大幅加筆修正。
著者紹介 群馬県生まれ。群馬県立女子大学文学部教授。専攻はメディア論。

目次

序章 <他者>の到来
  1 問題設定
  2 先行研究-領域ごとの先行研究の整理
  3 本書の構成
第1章 「音楽誌史」概観
  1 一九六九年四月「ニューミュージック・マガジン」創刊
  2 ジャズからビートルズへ-「ミュージック・ライフ」(占領期-一九六五年)
  3 「嗜み」から「愉しみ」へ-大阪労音、「うたうたうたフォークリポート」
  4 一九六九年-「フォークリポート」から「ニューミュージック・マガジン」「新宿プレイマップ」へ
  5 一九七九年の誌名変更
  6 結びにかえて-ポピュラー音楽をめぐる現在の「情況」
第2章 「ニューミュージック・マガジン」の一九六九年
  1 ポップの波打ち際-一九六九年の社会、経済、メディア状況
  2 音楽メディアの新たな時代
  3 「ニューミュージック・マガジン」の一九六九年
第3章 雑誌メディアの<情況>と<運動>、<他者性>をめぐる問題
  1 「覆刻」された創刊号-一九七〇年代初期の出版をめぐる情況
  2 「ニューミュージック・マガジン」をめぐる<情況>
  3 <他者>の変容-シンボルからシステムへ
第4章 <情況>とサブカルチャー
  1 サブカルチャーのなかの<情況>
  2 「試行」創刊をめぐる<情況>
  3 「試行」同人解散、単独編集に至るまで
  4 <大衆化>への応答
  5 <大衆化>とサブカルチャー-「周縁文化」の時代
  6 <大衆化>とアイロニー
第5章 雑誌と<敗北>
  1 二重の<敗北>-一九六〇年安保闘争
  2 <敗北>とサブカルチャーの接続1
  3 <敗北>とサブカルチャーの接続2
  4 ジャズからロックへ-「ニューミュージック・マガジン」創刊前夜
  5 一九六九年四月「ニューミュージック・マガジン」創刊
  6 <敗北>という起点
  7 <敗北>の記憶
第6章 成長と運動の時代における<他者>の変容
  1 <アメリカ>の存在
  2 一九七〇年前後という時代1-「六〇年安保」と「大学紛争」
  3 一九七〇年前後という時代2-アメリカの対抗文化と「ベトナム反戦」
  4 一九七〇年前後3-「テレビ、お前はただの現在にすぎない」
  5 一九七〇年前後4-ベ平連の活動から生まれた「週刊アンポ」
  6 考察
  7 結論
第7章 出版研究における<場>の理論導入の可能性
  1 問題設定-本章の射程
  2 <場>の概念
  3 <文学場>とは何か
  4 雑誌の<場>-<場>の概念を応用する
  5 <場>の概念を出版研究に導入する
  6 結論
第8章 雑誌のなかの<基地>表象
  1 問題設定-本章の射程
  2 内なる<他者>-<基地>の表象
  3 <他者>の変容
  4 <運動>する雑誌
  5 室謙二と中村とうようのやりとりからみる<他者>概念の変遷
  6 結論
終章 音楽雑誌と政治の季節
  1 <アメリカ>という「問題」-ある作家の「転向」
  2 江藤淳の苛立ちと村上龍の<転向>
  3 「象徴」から「体制」、そして「敗北」のその後へ
補論 北中正和氏インタビュー:音楽と批評