向 正樹/著 -- 大阪大学出版会 -- 2024.2 -- 222.6

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資料詳細

タイトル クビライと南の海域世界
タイトルカナ クビライ ト ミナミ ノ カイイキ セカイ
著者 向 正樹 /著  
著者カナ ムカイ マサキ
出版者 大阪大学出版会
出版年 2024.2
ページ数 8,525p
大きさ 22cm
一般件名 モンゴル-歴史 , 海運-アジア
ISBN13桁 978-4-87259-791-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 222.6
内容紹介 13・14世紀、いわゆる大モンゴルの時代、ユーラシアを覆う巨大な交易ネットワークが出現した。陸と海に跨る「モンゴル=システム」の実像とはいかなるものだったのか、「人々のネットワーク」の観点から実証的に描き出す。
著者紹介 大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。同志社大学グローバル地域文化学部准教授。博士(文学)。共著に「烏臺筆補の研究」など。

目次

序章
  1 主題
  2 分析用語
  3 本書の構成
第Ⅰ部 モンゴル=システムまでの道のり
第1章 北宋の天地祭祀と海商ディアスポラ
  序論
  1 中国における天地祭祀
  2 ユーラシア東方
  3 南方海域世界
  4 泰山封禅
  5 汾陰后土
  結論 文化権力についての考察
第2章 海商ディアスポラの変貌
  序論
  1 アラブ=ペルシア系海商による朝貢関係の再構築
  2 大食舶主蒲希密らの入貢とその経営形態
  3 宋代朝貢システムの虚構と実態
  4 朝貢にかかわる経営
  5 境界地域における外来商人の勢力伸張
  結論 ムスリム商人は駆逐されたのか?
第3章 海の覇権交替とディアスポラ
  序論
  1 蒲寿庚の招撫使と提挙泉州市舶の実質
  2 1276年前後の情勢と蒲寿庚の役割
  結論
第4章 モンゴル軍団長と海商ディアスポラ
  序論
  1 初期南海諸国招諭の実行集団
  2 中央指導体制下のソガト=蒲寿庚人脈
  3 至元19年(1282)の海外諸蛮出征とチャンパー遠征
  4 楊庭璧のインド洋遠征
  5 ソガト・蒲寿庚のその後
  結論
第5章 モンゴル軍団長と南海貿易
  序論
  1 マングタイの入閩と海上貿易関与
  2 マングタイ「海上勢力」の軌跡
  3 元初期の福建と交差するコネクション
  結論
第Ⅱ部 モンゴル=システムの内と外
第6章 モンゴル=システムと南方海域世界
  序論
  1 元と南方海域諸国の各種往来とモンゴル的特徴
  2 南方海域諸国による使節派遣とその背景
  3 歴代カアンの対外政策およびその思想
  4 記録と外国使節
  結論
第7章 マクロ寄生としての南海貿易収奪機構
  序論
  1 元の市舶司体制-貿易業務と塩政業務の合併-
  2 市舶司政策の変遷:至元14-22年(1277-1285)
  3 市舶司体制の完成
  4 その後と海域世界からのレスポンス
  結論
第8章 境界地域とディアスポラ
  序論
  1 モンゴルと色目人ディアスポラ
  2 福建地方志からみたムスリム官人の任官状況
  3 元の徴税機構とムスリム官人
  4 福建におけるムスリム官人
  結論
第9章 港市とディアスポラ
  序論
  1 泉州へのムスリム移住の初期段階とその規模
  2 泉州清浄寺の修築について
  3 中国福建へのペルシア系移民の歴史的背景
  4 硬い宗教-アラビア語碑文と漢語碑文より-
  5 軟らかい宗教-泉州「重建清源純陽洞記」とその背景-
  結論
第10章 システムの終焉とディアスポラ
  序論
  1 泉州の平和1350年前後-「重立清浄寺碑」より-
  2 泉州の動乱1357~1368年-『至正近記』より-
  結論
終章
  1 サブストレートの変遷
  2 ディアスポラと広域国家
  3 モンゴル=シーパワー
  4 世界システム論の脱構築
  5 現在への示唆