清水 翔太郎/著 -- 思文閣出版 -- 2024.2 -- 210.5

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閲覧室 /210.5/シ/ 117166165 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 近世大名家の婚姻と妻妾制
タイトルカナ キンセイ ダイミョウケ ノ コンイン ト サイショウセイ
叢書名 30s
著者 清水 翔太郎 /著  
著者カナ シミズ ショウタロウ
出版者 思文閣出版
出版年 2024.2
ページ数 5,291,12p
大きさ 22cm
一般件名 日本-歴史-江戸時代 , 大名 , 結婚
ISBN13桁 978-4-7842-2070-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 210.5
内容紹介 近世大名家において、婚姻は「家」を存続させる上で、政治的課題の一つだった。近世大名家の婚姻と妻妾制の展開を検討することで、男と女によっていかにして「家」が存続されてきたのか、その実態を通時的に明らかにする。
著者紹介 栃木県那須烏山市生まれ。東北大学大学院文学研究科博士課程後期修了。博士(文学)。秋田大学教育文化学部地域文化学科講師。専門は日本近世史、武家社会論。

目次

序章 本書の課題と構成
  一 近世大名家の婚姻に関する研究
  二 奥向研究と妻妾制
  三 城・武家屋敷の空間構造
  四 本書の課題
  五 本書の構成
第一部 近世大名家の婚姻
第一章 近世前期における国持大名家の縁組
  はじめに
  一 家光政権までの縁組成立の過程
  二 家綱政権期における「上意」と「内証」
  三 綱吉政権における縁組願
  四 婚姻範囲と婚姻時の年齢
  おわりに
第二章 近世中後期における大名家の婚姻
  はじめに
  一 一八世紀前半における展開
  二 一八世紀半ばから一九世紀初頭の展開
  三 将軍家の婚姻と大名家への影響
  おわりに
第三章 近世後期における大名の娘の年齢操作と婚姻
  はじめに
  一 秋田佐竹家における年齢操作
  二 会津松平家と彦根井伊家の婚姻における年齢操作
  三 年齢操作と婚姻
  おわりに
第二部 近世大名家における妻妾制の展開と奥向
第一章 近世前期における大名居城奥向の構成員とその処遇
  はじめに
  一 仙台城二の丸の造営と二代忠宗の庶出子
  二 三代綱宗と実母得生院
  三 綱宗の襲封による忠宗庶出子とその実母の処遇の変化
  おわりに
第二章 近世中期における大名の妻妾
  はじめに
  一 本妻の役割
  二 一八世紀初頭における妾の身上がり
  三 一八世紀後半における妾の身上がり
  おわりに
第三章 近世大名の幼少相続と「看抱」・後家
  はじめに
  一 天和期の「看抱」
  二 享保期の「看抱」
  三 「看抱」の役割とその意義
  四 幼少相続時の奥向
  おわりに
第四章 近世中期の大名家における妻妾制の展開
  はじめに
  一 一七世紀半ばから一八世紀前半における妾の「身上がり」
  二 婚姻法と妻妾制
  三 一八世紀半ば以降の大名本妻と「側室整備」
  おわりに
補論 大名の相続・人生儀礼と家族構成員
  はじめに
  一 佐竹家の後継問題と佐竹義真の身分上昇
  二 嫡孫承祖と家督相続
  三 佐竹義真の嫡孫承祖をめぐる人びと
  おわりに
終章 総括と展望
  一 近世前期の婚姻と妻妾制
  二 近世中後期の婚姻と政治的意義
  三 大名の子の生命の弱体化と「家」の再生産