具 慧原/著 -- 水声社 -- 2024.3 -- 778.21

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資料詳細

タイトル 小津安二郎はなぜ「日本的」なのか
タイトルカナ オズ ヤスジロウ ワ ナゼ ニホンテキ ナノカ
著者 具 慧原 /著  
著者カナ グ ヘウォン
出版者 水声社
出版年 2024.3
ページ数 371p
大きさ 22cm
ISBN13桁 978-4-8010-0799-4 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 778.21
内容紹介 小津安二郎の映画作品につきまとう「日本的」という形容詞は、いつ誰によって、どのような意図で発せられたのか。作品をめぐる国内外の言説を精査し、小津映画の「日本的なもの」の多重性を明らかにし、その核心に迫る。
著者紹介 韓国釜山生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。釜山大学映画研究所専任研究員。

目次

序章
  1 研究目的
  2 先行研究における不足点
  3 本書の構成
第一部 「日本的なもの」の形成
第一章 「日本的」映画の成立と小津映画の役割
  1 「日本/西洋」という二項対立
  2 アメリカ映画からの影響-モダンな日本表象としての小津映画
  3 「日本的なもの」への転向
  結び
第二章 「伝統的なもの」から「日本人らしさ」へ
  1 優れた日本映画の「日本的」傾向に組み込まれて
  2 小津論における「日本的なもの」
  3 戦時体制とその影響
  4 『父ありき』(一九四二)と国民映画としての「日本的なもの」
  結び
第二部 戦後の議論
第三章 「最も日本的な監督」としての定着
  1 社会的問題に取り組む映画への期待
  2 『晩春』から始まる戦後の「日本的なもの」の議論
  3 「日本的」と否定される二つの傾向
  4 小津映画に対する「日本的」という評価の内向性
  結び
第四章 「古い伝統」の象徴的存在
  1 「倒すべき伝統像」としての小津
  2 「日本的なもの」の議論における三つの流れ
  3 「俳句」という解釈
  4 海外での小津受容の始まり
  結び
第三部 ローカルな議論を越えて
第五章 一九七〇年代のアメリカにおける文化論的解釈
  1 西洋における初期の小津受容-一九五〇年代後半から一九六〇年代まで
  2 ポール・シュレイダー-超越的スタイルと「壺のショット」
  3 ドナルド・リチー-禅の無と「壺のショット」
  4 ノエル・バーチ-「枕ショット」
  結び
第六章 一九八〇年代における「日本的なもの」の転覆
  1 日本における文化論的解釈への反論-蓮實重彦の主題論的アプローチ
  2 アメリカにおける文化論的解釈への反論-フォーマリズム的アプローチから
  結び
終章