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樋口 麻里/著 -- ナカニシヤ出版 -- 2024.2 -- 369.28

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /369.2/ヒ/ 117165555 成人一般 可能 貸出中 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 精神障がいのある人を排除する社会でよいのか
タイトルカナ セイシン ショウガイ ノ アル ヒト オ ハイジョ スル シャカイ デ ヨイ ノカ
副書名 国際比較調査からみる人間の価値
著者 樋口 麻里 /著  
著者カナ ヒグチ マリ
出版者 ナカニシヤ出版
出版年 2024.2
ページ数 5,252p
大きさ 22cm
一般件名 精神障害者福祉 , 社会的包摂
ISBN13桁 978-4-7795-1774-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 369.28
内容紹介 精神疾患を患う人々はなぜ様々な社会関係から締め出されやすいのか。その状況はどうすれば変わりうるのか。脱施設化を遂げたフランス、西洋精神医学が普及していないベトナムとの国際比較調査を通して、新しい社会を提言する。
著者紹介 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。北海道大学大学院文学研究院准教授。看護師・保健師・精神保健福祉士。

目次

第1章 社会的排除の議論からも排除される精神障がいのある人
  1.1 社会的排除をめぐる議論
  1.2 連帯のパラダイムと社会的包摂概念の関係
  1.3 入院制度からみる先進諸国における精神障がいのある人の社会的排除
  1.4 社会に参入する権利をもつ主体の要件
  1.5 本書の課題と構成
第2章 精神障がいのある人に対する社会的受容と知識の効果:日本とベトナムとの比較
  2.1 精神障がいのある人に対する社会意識研究と精神医療における啓発活動
  2.2 方法
  2.3 結果:西洋精神医学への信頼が危険視を高める日本
  2.4 考察:西洋精神医学が普及した社会の特徴
第3章 精神障がいのある人の回復過程と回復を支える「健常者もいる社会」
  3.1 なぜ「社会復帰」が難しいのか
  3.2 方法:M-GTAによるQDAソフトウエアを用いた回復過程の分析
  3.3 結果:「希望の喪失」から「希望の萌芽」に至る過程
  3.4 考察:回復過程と社会復帰をつなぐ居場所「健常者もいる社会」
第4章 家族の葛藤:家族のケア役割と疾病観の日仏比較
  4.1 インフォーマルなケアシステムとしての家族
  4.2 疾病観と家族のケア動機の関連:ストレス脆弱性モデルと精神疾患へのAttribution theoryの適用
  4.3 目的と方法:ケア役割と疾病観の関連における日仏比較
  4.4 結果:日仏家族の共通点と相違点
  4.5 考察:家族の疾病観に影響を与える各社会の支配的価値観
第5章 精神障がいのある人の社会的包摂の可能性:フランスの医療機関とアソシアシオンのケア実践
  5.1 福祉国家の哲学的危機とケアをめぐる議論
  5.2 目的:精神障がいのある人と依存労働者の間に互酬性は成立するのか
  5.3 方法
  5.4 結果:脆弱性が創りだすユマニテによる連帯の達成
  5.5 考察:依存者と依存労働者間のケアとユマニテによる互酬性
第6章 精神障がいのある人と隣り合って暮らすことを支持する社会意識:計量テキスト分析による日仏比較
  6.1 精神障がいのある人の受け入れを促す意識の探索必要性
  6.2 方法
  6.3 結果:受け入れに積極的なフランス,消極的な日本
  6.4 考察:受け入れを後押しする経験的知識と権利主体という認識
第7章 社会的包摂概念の発展を目指して:「労働による連帯」から「ユマニテと労働による連帯」へ
  7.1 精神障がいのある人の社会的排除の構造
  7.2 精神障がいのある人の社会的包摂を可能にする連帯パラダイム
資料 フランスの精神医療の特徴とアソシアシオン
  1 フランスの精神医療制度の概要
  2 国家からケアを委託されるアソシアシオン
  3 第5章で取り上げたアソシアシオンの活動概要