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新藤 雄介/著 -- 人文書院 -- 2024.2 -- 019.021

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /019.0/シ/ 117345090 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 読書装置と知のメディア史
タイトルカナ ドクショ ソウチ ト チ ノ メディアシ
副書名 近代の書物をめぐる実践
著者 新藤 雄介 /著  
著者カナ シンドウ ユウスケ
出版者 人文書院
出版年 2024.2
ページ数 400p
大きさ 20cm
一般件名 読書-歴史 , 図書館-日本
ISBN13桁 978-4-409-24162-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 019.021
内容紹介 明治~昭和戦前の「読書」が、人々の知の伝達にもたらした影響とは。書物をめぐる様々な行為と、これまで周縁化されてきた読書装置との関係を分析し、図書館や読書の枠組を解きほぐすと共に、知のメディア史を浮き彫りにする。
著者紹介 埼玉県生まれ。東京大学大学院学際情報学府博士課程満期退学。福島大学行政政策学類に勤務。博士(社会情報学)。

目次

序章 問題の所在と本研究の方法
  一 問題の所在
  二 先行研究の知見
  三 本研究の視座
  四 本書の構成
第一部 読書装置の黎明
第一章 明治民権運動における声と活字と書籍館
  一 書物を読むこと・集めること・語ること
  二 集会条例施行以前の演説
  三 集会条例の施行と「政談/学術」という区分の芽生え
  四 政談演説の回避としての懇親会と学術演説
  五 政談としての新聞解話会
  六 非政治空間としての学校の成立
  七 教育令に依らない教育=文化の場と書籍館
  八 問題化しない存在としての書物
第二章 明治後期の巡回文庫と地域組織
  一 書店と書物が遠かった時代
  二 日露戦争期における図書閲覧所と地域社会
  三 明治四〇年代の巡回文庫と地域組織の再編
  四 書物と場が交錯する条件
第二部 読書装置の普及
第三章 大正期における文庫の遍在
  一 忘却された文庫の浸透
  二 文庫の遍在を要請する社会的要因
  三 遍在する文庫の大正期
  四 社会的蔵書としての文庫
第四章 大正期における図書館の爆発的増加
  一 地域に図書館がなかった時代
  二 明治末から大正期の小学校と教員
  三 大正期における簡易図書館の設立と運営
  四 図書館の社会的役割
  五 図書館の現代へと続く道
第三部 蔵書なき読書装置の普及
第五章 大正期におけるパンフレット出版と社会主義知識の大衆的浸透
  一 『資本論』は知っている、しかし翻訳はまだない
  二 『新社会』の発禁という困難
  三 二つの『研究』と「学術研究」という迂回術
  四 水曜会パンフレットの創刊
  五 運動の「方向転換」と『資本主義のからくり』の形態のからくり
  六 「からくり時代」の一九二〇年代
  七 生まれ変わり続ける『資本論』
第六章 昭和初期の社会運動と読書会・研究会
  一 社会運動を支えたメディア
  二 理論闘争の時代における難解さへの批判
  三 読書会による組織化と組織化された読書会
  四 『戦旗』の難解さへの批判
  五 『戦旗』編集部による読者の要望への対応
  六 読書会・研究会のテキストとしての講座記事・パンフレット・リーフレット
  七 読書会・研究会におけるテクストの改変
  八 パンフレット出版の社会的流行
  九 メディアが可能にした社会運動
第七章 戦時下の読書運動と読書会
  一 総力戦体制下の書物と人びと
  二 国策にまとわりつくマルクス主義の亡霊
  三 国策としての読書会へと至る道
  四 戦時下の読書会の実際的様態
  五 戦前における図書館の到達点としての読書会
終章 読書装置と書物をめぐる実践の構図
  一 本研究が設定した課題とそのための方法
  二 本研究の知見
  三 読書装置と書物をめぐる実践の弁証法
  四 本研究の意義とメディア史であることの意味
  五 読書装置を通した現在の歴史化と歴史の現在化