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フレーゲ・ルネサンス
貸出可
野本 和幸/著 -- 東京大学出版会 -- 2023.9 -- 410.96
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資料コード
資料区分
帯出区分
状態
閲覧室
/410.9/ノ/
117162586
成人一般
可能
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資料詳細
タイトル
フレーゲ・ルネサンス
タイトルカナ
フレーゲ ルネサンス
副書名
言語・論理・数学の哲学への招待
著者
野本 和幸
/著
著者カナ
ノモト カズユキ
出版者
東京大学出版会
出版年
2023.9
ページ数
18,375p
大きさ
22cm
一般件名
記号論理学
,
言語哲学
ISBN13桁
978-4-13-010156-1
言語
jpn
分類記号
410.96
内容紹介
アリストテレス以来の論理学を刷新し、現代論理学の核心部分を構築、論理主義という数学の哲学・数学基礎論を提唱したフレーゲ。その発端と、全欧規模及びアメリカ新大陸での展開を、多様な後継者たちの貢献を通じて辿る。
著者紹介
東京都生まれ。京都大学大学院文学研究科・西洋近世哲学史博士課程単位取得退学。文学博士。東京都立大学名誉教授・創価大学名誉教授。著書に「フレーゲ哲学の全貌」など。
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目次
序論 ゴットロープ・フレーゲ-現代の論理学/科学哲学への端緒
コラム1 フレーゲの師アッベの紹介
第1章 フレーゲ・ルネサンス-フレーゲ紹介と恩師アッベ
1 フレーゲ本人の紹介
2 フレーゲの講義風景・学会講演
3 ウィトゲンシュタインとの交流
4 恩師アッベの紹介
5 フレーゲの著作・論文
コラム2 アッベとツァイス
コラム3 アッベと顕微鏡(Mikroskop)
コラム4 アッベ・ツァイスのイエーナ大学援助
コラム5 アッベによるフレーゲ助成
第2章 数えること,親子関係,ことばの諸相-フレーゲの論理・数学・言語の哲学への手引き
1 数えるとは?
2 『概念記法(BS)』第Ⅲ章,系列
3 『概念記法』の反響・評価
第3章 フレーゲの基数論とパラドクス
1 個数を数える-『算術の基礎』(1884)の基数論
2 主著『算術の基本法則』(1893)とパラドクス(1902)
コラム6 アッベとツァイス財団の設立
第4章 言語哲学へ-意味論の原型
1 文脈原理と合成原理
2 意味(Bedeutung,meaning)と意義(Sinn,sense),間接話法,知・信
3 指示詞,指標詞(indexicals)と広義の脈絡依存性
4 本来の,ないし実際の固有名論
5 虚構と意義
6 発話の力から行為遂行へ
7 比喩・陰影・色彩
8 宗教・倫理と哲学・論理学の研究との緊張-若干の実例
コラム7 アッベの社会政治的事業
第5章 フレーゲの論理・数学・言語の哲学における文脈的アプローチ
1 判断優位の原則(1)(PJ):『概念記法(BS)』および関連論文における概念形成
2 判断優位の原則(2):『概念記法』第Ⅲ部における「概念記法-算術(BA)」
3 『算術の基礎(GLA)』における文脈原理とヒュームの原理(HP)
4 『算術の基本法則(GGA)』における基本法則(V)
5 ラテン文字と一般性再論
6 フレーゲ論理学の意味論における「一般化された文脈原理(GCP)」
7 命題的態度,間接的意味(意義(Sinn))および「真理保存的置換原理(SV)」
8 日常的固有名の意義(Sinn)と個人言語(idiolect)における話し手の意義(Sinn)
9 間接的文脈における日常的固有名
第6章 現代の数学の哲学抄-その原型点描(デデキントからゲーデルまで)
1 デデキントの数論
2 フレーゲの論理主義とパラドクス
3 フレーゲの論理哲学の概要とその破綻
4 ラッセルのタイプ理論
5 フレーゲの論理・算術の哲学再訪
6 フレーゲの学説は維持しうるか
第7章 メタ数学へ-完全性・決定不能性
1 完全性前史-フレーゲ,ポスト,ヒルベルト,ベルナイス
2 論理学とメタ数学(1917-1920)
3 ポスト完全性-命題論理の完全性
第8章 真理と証明・明証性-フレーゲ,フッサール,ゲーデル,マーティン・レーフの論理と数学の哲学瞥見
1 数学的直感-フッサールとゲーデル
2 フレーゲ瞥見
3 直感主義と真理・証明・明証性-マーティン・レーフ
付論 算術の有限な構成可能性について
第9章 論理と形而上学
1 ゴットロープ・フレーゲの存在論
2 意義(Sinn)と意味(Bedeutung)
3 存在論的関与の規準
4 標準的古典論理学に見合う世界W1
5 非標準的論理学の世界W2とW3
6 おわりに
第10章 可能世界意味論と多世界,そして形而上学
1 多世界/ないし分岐宇宙とライプニッツの可能世界論
2 可能世界意味論と形而上学
3 貫世界同定
4 直接指示理論と個体把握
5 自然種と自然種名
6 本質主義
7 おわりに
第11章 言語・論理・数学と世界記述
1 日常言語の論理と世界
2 論理学と世界
3 数学と世界記述
第12章 フレーゲ論理哲学的探究の全体的構成とメタ理論の可能性-《認識論的》位相に留意しつつ
1 フレーゲ「論理主義」の《認識論的》位相
2 フレーゲの哲学探究の全体的構成瞥見
3 フレーゲ的メタ理論・意味論の可能性
付録1 日本におけるフレーゲ・ラッセル-論理・言語・数学の哲学
1 1915-1945
2 1945-1959
3 1960-1970
4 1971-1985
5 1986-2007
付記 海外からの反響
付録2 フレーゲ書簡集解題
1 フレーゲ・フッサール往復書簡(1891-1906)
2 リープマン宛のフレーゲ書簡(1900)
3 フレーゲ・ラッセル往復書簡(1902-1912)
4 フレーゲ・ジャーデイン往復書簡(1902-1914)
5 フレーゲ・ディンクラー往復書簡(1910-1920)
6 ウィトゲンシュタイン宛のフレーゲ書簡(1914-1920)
コラム8 いわゆる「フレーゲの日記」から(1924年3月10日-5月9日)
7 同僚の評価と往復書簡
8 フレーゲの講義風景-学生たちの回想
付録3 1970年代のアメリカ哲学界瞥見
付録4 日本科学哲学会50周年の回顧-個人的な想起から
1 1960年代の京都
2 日本科学哲学会会員諸氏の活躍-初期からの点描
3 石本基金について
付録5 コンスタンツ・オックスフォード滞在記
1 アメリカからドイツへ
2 コンスタンツ到着
3 オックスフォードへ
4 北オックスフォードに住んで
5 チュートリアルと講義
6 休暇
7 コンスタンツに戻って
8 ウィーン-プラハ-ゲッティンゲン
9 アルプス行
付録6 大江晁先生を偲んで
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