松井 健人/著 -- 晃洋書房 -- 2023.8 -- 010.234

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閲覧室 /010.2/マ/ 117334441 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 教養・読書・図書館
タイトルカナ キョウヨウ ドクショ トショカン
副書名 ヴァイマル・ナチス期ドイツの教養理念と民衆図書館
著者 松井 健人 /著  
著者カナ マツイ ケント
出版者 晃洋書房
出版年 2023.8
ページ数 5,216p
大きさ 22cm
一般件名 図書館-ドイツ
ISBN13桁 978-4-7710-3759-5 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 010.234
内容紹介 焚書とともに幕が開けたナチスの時代。そのイメージとは裏腹に、図書館はドイツ全土で盛んに設立され、新しい「教養」が掲げられていった。ヴァイマルからナチス時代にかけての、「読書」と「図書館」の展開と顚末を追う。
著者紹介 和歌山県和歌山市生まれ。東京大学大学院教育学研究科博士課程修了。東洋大学文学部助教。博士(教育学)。

目次

序章
  0-1 問題の所在
  0-2 ドイツ図書館史研究の研究動向
  0-3 教養・読書・図書館をめぐって
  0-4 本書の構成
第1章 1910~1920年代民衆図書館における路線論争
  1-1 閉架制と開架制の対立としての路線論争
  1-2 同時代的背景とコンテクスト
  1-3 路線論争に関わる先行研究の検討
  1-4 路線論争の構造と経緯
  1-5 旧路線ラーデヴィヒの立場
  1-6 新路線ホーフマンの立場
  1-7 民衆層の読書能力をめぐる対立としての路線論争
第2章 1920年代ヴァイマル期ドイツ民衆教育における素人教養論争
  2-1 ヴァイマル期ドイツにおける民衆教育
  2-2 素人教養論争の史的背景
  2-3 素人教養論争の経緯とその論争点の再構成
  2-4 教養をめぐる亀裂の表象としての民衆
第3章 ヴァルター・ホーフマンの教養論と図書館論
  3-1 ヴァイマル期民衆教育の先駆者
  3-2 ホーフマンの形成的民衆教養論
  3-3 教養財としての図書とその選別
  3-4 形成的民衆教養展開の場としての民衆図書館
  3-5 読者研究による利用者の把握
  3-6 ホーフマンの限界
第4章 ヴァイマル期ドイツにおける読書論争
  4-1 俗悪図書をめぐるたたかい
  4-2 先行研究の検討
  4-3 GBJSS前史
  4-4 GBJSSの制定過程
  4-5 教養市民層は民衆層の読書をどのように捉えたのか
  4-6 排除項目としての民衆の読書
第5章 ナチ期ドイツにおける教養理念の変容とその構造
  5-1 ナチ期ドイツにおけるBildung理念
  5-2 世紀転換期からヴァイマル期マイヤー事典におけるBildung理念
  5-3 ナチ・マイヤーにおけるBildung理念
  5-4 ナチ期Bildung理念の論拠
  5-5 ナチ期Bildung理念の構造とその歴史的性格
第6章 ナチ期ドイツの民衆図書館の構造とその理念
  6-1 ナチ期ドイツにおける図書館組織の変容
  6-2 民衆図書館における図書の制限
  6-3 民衆図書館の増加
  6-4 ナチ期ドイツにおける民衆図書館
  6-5 教養市民と「教養の終焉」
  6-6 教養から民族へ
第7章 ナチ期民衆図書館の活動
  7-1 民族の読書としての青少年の読書
  7-2 『ディー・ビューヘライ』誌の成立とその性格
  7-3 『ディー・ビューヘライ』誌における青少年の読書への意義付け
  7-4 『ディー・ビューヘライ』誌における青少年の読書
  7-5 戦時下図書館における青少年の読書
  7-6 ナチ下における青少年の読書の意義
第8章 本の排除・推薦・焚書
  8-1 何を読ませようと/読ませまいとしたのか?
  8-2 図書リストの分析と検討
  8-3 図書リストの著者重複率の検討
  8-4 図書リストの特徴
終章
  9-1 本書のまとめ
  9-2 本書が明らかにしたこと
  9-3 本書の意義と今後の課題