渡部 沙織/著 -- 東京大学出版会 -- 2023.2 -- 498.1

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資料詳細

タイトル 難病政策の形成と変容
タイトルカナ ナンビョウ セイサク ノ ケイセイ ト ヘンヨウ
副書名 疾患名モデルによる公費医療のメカニズム
著者 渡部 沙織 /著  
著者カナ ワタナベ サオリ
出版者 東京大学出版会
出版年 2023.2
ページ数 3,188p
大きさ 22cm
一般件名 難病 , 公費負担医療
ISBN13桁 978-4-13-066411-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 498.1
内容紹介 難病患者の健康保険自己負担分を「医学研究への協力」の名目で補助する形態で始まった日本公費医療の「疾患名モデル」。その淵源と展開を、スモン対策、国立療養所の改組などの具体的な経路から歴史社会学的に明らかにする。
著者紹介 明治学院大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。東京大学医科学研究所公共政策研究分野特任研究員。研究領域は医療社会学など。第8回日本学術振興会育志賞受賞。

目次

序論
  1.はじめに 戦後の福祉国家における難病政策
  2.難病対策要綱体制と疾患名モデル
  3.先行研究の検討と本書の視座
  4.分析方法と利用資料
第1章 医科学研究事業としての公費負担医療の萌芽:スモン対策から難病へ
  1.先行研究と視点:公費負担医療の正当化論とスモン対策
  2.国費研究班の組織化
  3.スモン研究班の変容
  4.特定疾患スモン調査研究班への移行
  小結
第2章 研究医と難病病床:国立療養所の病床構造転換
  1.先行研究と視点:戦後の国立療養所・国立病院の病床構造
  2.国立療養所宇多野病院にみる難病病床の変遷
  3.疾患名モデルの存立基盤:研究医の志向と国立療養所の転換
  4.国立療養所の病床構造の統計推移概観
  小結
第3章 疾患名モデルとその拡張
  1.疾患名モデルの視点
  2.医療費助成から福祉事業へ:研究事業と財政支出の多様化
  3.2000年代、対象拡大と財政制約
  4.社会保障法制化と患者負担:対象拡大の代償
  小結
第4章 難病政策の国際的な三類型:疾患名モデルに基づく難病政策の展開
  1.先行研究:医療政策における難病政策の位相
  2.欧州の難病政策とその形態
  3.米国の難病政策とその形態
  4.難病政策の三類型
  5.ジェネティック・シティズンシップ(遺伝学的市民権)、新しい患者の権利と責任
  小結
終章