山崎 明子/著 -- 人文書院 -- 2023.5 -- 367.21

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閲覧室 /367.2/ヤ/ 117330019 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 「ものづくり」のジェンダー格差
タイトルカナ モノズクリ ノ ジェンダー カクサ
副書名 フェミナイズされた手仕事の言説をめぐって
著者 山崎 明子 /著  
著者カナ ヤマサキ アキコ
出版者 人文書院
出版年 2023.5
ページ数 286p
大きさ 20cm
一般件名 女性問題-歴史 , 女性労働-歴史 , 手芸-歴史 , 工芸-日本
ISBN13桁 978-4-409-24156-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 367.21
内容紹介 手芸、内職、工芸…。近代以降の社会の中に点在してきた様々なものづくりを、その時代の枠組み、生み出された言説やイメージ、そしてそこに生きた人々のジェンダーや社会階層に注目しながら論じる。
著者紹介 京都府生まれ。千葉大学大学院社会文化科学研究科博士課程修了。奈良女子大学生活環境科学系教授。博士(文学)。著書に「近代日本の「手芸」とジェンダー」など。

目次

序 言説の旅の始まり
  言説が生み出すものづくりの世界
  梅棹忠夫かく語りき
  ジェンダー化のポリティクス
  本書の構成
第一章 万一のために手芸をせよ
  学校で手芸を学ぶべし
  皇后だって養蚕をしているのだから…
  先ず心の美より養ふべし
  母たる方々に手芸は実に必要
  手工は家庭をして平和幸福の天地とならしむ
  申さば一の慰み稽古の如くなり
第二章 国益に供せよ
  産なきの輩への内職のススメ
  国益に供せよ
  誰にでもできて上品
  決戦下の主婦の務でありませう
  お金もうけだけが目的でできるものではありません
第三章 貴女は慰めになる
  戦争中なのに手芸なんて
  軍艦だつてもとは手芸から出発してゐる
  花をつくっている奴は非国民だ
  真心の弾丸
  メディアの中の慰問人形
  背囊に小さな人形をぶら下げて
  戦時だからこそ手芸が必要なのです
第四章 祈りを届けよ
  女性の“呪力”によって敵から身を守る
  「千人針」という戦時パフォーマンス
  表象の「千人針」
  縫う女を見ていたい
第五章 家庭は貴女の展覧会場
  このおそるべき手芸ブーム
  戦後手芸界の再編-手芸ブームの土台
  「暮らしの中の手芸」
  白い壁を手芸作品で飾りましょう
  女って、針さえ持っていれば心が休まりますものね
  あんなに丹精をこめるワイフなら
第六章 救世主は貴女だ
  職人の世界は「おとこ社会」である
  職人になりたい
  伝統工芸界は危機の時代にある
  まさに女性にふさわしい仕事である
  伝統工芸は生き残れるのか
  救世主は貴女だ
第七章 社会の役に立たねば
  人件費タダですから
  働く者としての忍耐強さを醸成する
  低賃金でも継続的に就労する
  技能を習得しても就職に結び付かない
  刑務作業で地域に貢献
  社会の役に立て
終章 言説のゆくえ
  抵抗の言説・抵抗の手芸-フェミニズムと手芸
  男が手芸をして何が悪い-Queering the Subversive Stitch
  「好き」を「仕事」にする!-ハンドメイドブーム