和田 萌/著 -- 勁草書房 -- 2023.3 -- 334.435

所蔵

所蔵件数は 1 件です。現在の予約件数は 0 件です。

所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /334.4/ワ/ 117159335 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 移民を排除する安全保障
タイトルカナ イミン オ ハイジョ スル アンゼン ホショウ
副書名 フランスにおける「つくられた脅威」
著者 和田 萌 /著  
著者カナ ワダ モエ
出版者 勁草書房
出版年 2023.3
ページ数 3,231p
大きさ 22cm
一般件名 移民・植民 , 外国人(フランス在留) , 安全保障
ISBN13桁 978-4-326-30325-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 334.435
内容紹介 フランスでは共和国モデルに基づき、移民はフランス社会に統合されると考えられていた。そんな中で、なぜムスリムは脅威とみなされたのか。「安全保障化」をキーワードに、日常にひそむ包摂と排除の政治を浮き彫りにする。
著者紹介 京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。東北大学大学院国際文化研究科助教。専門は国際関係論、ヨーロッパ・フランスの移民政策。

目次

序章 「移民」は安全保障に関わるのか
  1.人の国際移動は「脅威」なのか
  2.「移民」とは誰を指すのか
  3.本書の意義
  4.本書の構成
第1章 人の移動をめぐる政治
  1.人の移動と政治理論
  2.フランスと移民
第2章 安全保障化という分析視角
  1.安全保障研究の地平
  2.安全保障化論-コペンハーゲン学派とパリ学派
  3.安全保障研究と実践論的転回
第2章補論 安全保障の権力と知
  1.国際関係論をめぐる批判的問い
  2.安全保障化論が依拠する認識論
第3章 移民の安全保障化
  1.安全保障化に関与できるのは誰か
  2.サルコジ法以降の移民の安全保障化
  3.移民の安全保障化とオーディエンス
  4.安全保障を支える制度と日常的な実践
第4章 安全保障の語り手とメディア
  1.安全保障においては国家が中心なのか
  2.メディア・フレームと安全保障化
  3.フランスの「対テロ戦争」-シャルリ・エブド襲撃事件とパリ同時多発襲撃事件
  4.マスメディアと安全保障化
第5章 排除と包摂の政治
  1.守られるべき「我々」と,排除されるべき「彼ら」
  2.世俗化への挑戦
  3.立法化への要請
  4.政界におけるライシテ言説
第6章 安全保障化への抗い
  1.脅威の解体に向けて
  2.安全保障化への対抗
  3.脱安全保障化とレジリエンス-ライシテ監視機構の活動
終章 安全保障という政治が行き着く先
  1.安全保障化から脱安全保障化へ
  2.今後の課題に向けて