冨田 康之/著 -- 新典社 -- 2023.2 -- 912.4

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
閲覧室 /912.4/チ/ 117158980 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 近松浄瑠璃と周辺
タイトルカナ チカマツ ジョウルリ ト シュウヘン
叢書名 新典社研究叢書
著者 冨田 康之 /著  
著者カナ トミタ ヤスユキ
出版者 新典社
出版年 2023.2
ページ数 284p
大きさ 22cm
ISBN13桁 978-4-7879-4360-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 912.4
内容紹介 近松門左衛門と紀海音の浄瑠璃を中心に、当時の観客に向けて巧みに仕組まれた工夫を、両者の影響関係や詞章の分析・典拠の考察から蘇らせ、その意図と構想に迫る。絵尽しのコマ割りについても考察。
著者紹介 名古屋市生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程単位取得満期退学。専攻は近世演劇。博士(文学)。北海道大学大学院文学研究院教授。著書に「海音と近松」がある。

目次

近松の「画像辞世文」を読む
  はじめに
  一 「画像辞世文」の表現
  二 作品として読む「画像辞世文」
  おわりに
第一部 近松
第一章 『浄瑠璃文句評註難波みやげ』考
  はじめに
  一 執筆過程-作品の配列・執筆順序について-
  二 「注」の方針-注釈文句の傾向-
  三 「評」の方針-評の判断基準としての近松門左衛門-
  おわりに
第二章 『長町女腹切』論
  はじめに
  一 『長町女腹切』と『なんば橋心中』
  二 「半七と叔母」という視点
  三 祖父・親からの遺言という「家」の遺志
  おわりに
第三章 『鑓の権三重帷子』考
  はじめに
  一 「悋気(嫉妬)」のモチーフを辿る
  二 権三の造型
  三 「よい男」としての権三と清十郎
  おわりに
第四章 『女殺油地獄』考
  はじめに
  一 書かれていないという意味
  二 近松の表現
  三 変化した与兵衛の態度
  おわりに
第五章 『今宮の心中』試論
  はじめに
  一 冒頭部の発想と機能
  二 上之巻-二郎兵衛・きさの未熟さと由兵衛の悪意-
  三 中之巻-二郎兵衛・きさの抗弁-
  おわりに
第二部 近松の周辺
第一章 『傾城三度笠』考
  はじめに
  一 おとらと新七の恋
  二 忠兵衛への不審
  三 忠兵衛の誤解
  四 利右衛門の機転
  五 新七の報恩の巧み
  おわりに
第二章 『今宮心中丸腰連理松』考
  はじめに
  一 上之巻-「謎解き的翻弄」の構想-
  二 中之巻-パロディーとサスペンス-
  三 下之巻-『曽根崎心中』の利用と愁歎-
  おわりに
付録一 紀海音と勅撰和歌集
  はじめに
  利用一覧
  まとめ
付録二 紀海音と『和漢朗詠集』
  はじめに
  『和漢朗詠集』の利用状況
  利用一覧
  おわりに
第三章 『仮名手本忠臣蔵』の構想
  はじめに
  一 早野勘平の構想
  二 加古川本蔵の構想
  三 塩谷判官と大星由良之助の構想
  四 「無念」ということ
  おわりに
第四章 <研究ノート>絵尽しコマ割り考
  はじめに
  一 『仮名手本忠臣蔵』の場合
  二 『菅原伝授手習鑑』の場合
  三 配列順序の傾向について
  おわりに