鈴木 貴宇/著 -- 青弓社 -- 2022.8 -- 361.84

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資料詳細

タイトル <サラリーマン>の文化史
タイトルカナ サラリーマン ノ ブンカシ
副書名 あるいは「家族」と「安定」の近現代史
著者 鈴木 貴宇 /著  
著者カナ スズキ タカネ
出版者 青弓社
出版年 2022.8
ページ数 471p
大きさ 21cm
一般件名 サラリーマン-歴史 , 日本文学-歴史-近代
ISBN13桁 978-4-7872-3509-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 361.84
内容紹介 マスとしてだけ語られがちなサラリーマン。1910~60年代を対象に、彼らの心情が反映された文学作品などを取り上げ、その背後にある社会状況を読解。「安定と平凡な家庭生活」の代償に働き続けた彼らの表情を描出する。
著者紹介 1976年埼玉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程単位取得満期退学(学術博士)。東邦大学准教授。専攻は日本近代文学、日本モダニズム研究、戦後日本社会論。

目次

序章 <サラリーマン>をめぐる言説
  1 問題の設定と本書の構成
  2 これまでの「サラリーマン」論
  3 サラリーマン表象からみる日本社会
  4 「文化史」というアプローチの必要性とその意義
第1章 <サラリーマン>前史としての一八七〇年代から一九一〇年代
  1 没落士族と官吏たちのプライド
  2 立身出世主義と「スウィート・ホーム」
  3 煩悶青年と「会社員」の出現
第2章 ベル・エポックあるいは小市民のユートピア
  1 第一次世界大戦と日本資本主義の発達
  2 「洋服細民」たちのプライドと孤立
  3 夫婦であることの困難
第3章 蒼白きインテリたち
  1 関東大震災と加速するモダニズム
  2 サラリーマンとモダンガールの恋
  3 青空と自殺
第4章 戦後民主主義の恋愛
  1 廃墟と占領下の風景
  2 「忘却」の記憶
  3 「三等重役、バンザイ!」
第5章 家庭と組合のはざまで
  1 「家庭」からの逃亡、あるいは「個」への志向
  2 「ひろば」に集まる銀行員たち
  3 ホワイトカラーは青空を謳う
終章 漂泊への決別、あるいは「平凡なサラリーマン」として生きることの覚悟
  1 江分利満氏の論じにくさ
  2 江分利満のプロフィール
  3 「オヤコサンニン」のマイホーム
  4 「バイア・コン・ディオス」とともに去ったもの
  5 さよなら、<サラリーマン>