木山 幸輔/著 -- 東京大学出版会 -- 2022.3 -- 316.1

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資料詳細

タイトル 人権の哲学
タイトルカナ ジンケン ノ テツガク
副書名 基底的価値の探究と現代世界
著者 木山 幸輔 /著  
著者カナ キヤマ コウスケ
出版者 東京大学出版会
出版年 2022.3
ページ数 7,350p
大きさ 22cm
一般件名 人権
ISBN13桁 978-4-13-036284-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 316.1
内容紹介 人が人であるがゆえに持つ人権の正当化の根拠とは何か。ロールズやベイツ、グリフィンらの議論を検討し、「自然本性的構想」と「政治的構想」との論争を詳細に分析。対立の本質を探り、人権論が向かうべき新たな方向性を示す。
著者紹介 1989年生まれ。東京大学大学院博士課程単位取得満期退学。筑波大学人文社会系助教。博士(学術)。

目次

第1章 人権の哲学
  1.1.人権と,人権の哲学
  1.2.人権の哲学が求められる社会的状況
  1.3.人権の哲学が求められる理論的状況
  1.4.政治的構想と自然本性的構想
  1.5.人権の哲学への探求
第2章 政治的構想の主要理論は擁護されるか(1)
  2.1.ロールズにおける人権,人権の哲学におけるロールズ
  2.2.人権の機能観についてロールズは何を擁護しなければならないのか
  2.3.ロールズにおける人権の正当化の有望な解釈の理路とその検討
  2.4.本章の結論
第3章 政治的構想の主要理論は擁護されるか(2)
  3.1.はじめに
  3.2.ラズの政治的構想
  3.3.ラズの政治的構想の魅力
  3.4.ラズの政治的構想はとられるべきか?
  3.5.示唆
  3.6.自然本性的構想へのラズの危惧に応える
  3.7.本章の結論
第4章 政治的構想の主要理論は擁護されるか(3)
  4.1.本章の作業
  4.2.人権の道徳的基礎を明示的に求めない理論
  4.3.実質的道徳的理由を提示しない理論
  4.4.実質的道徳的理由の提示に際しミニマリズムを用いる理論
  4.5.本章のまとめ
第5章 自然神性的構想への批判に応答する
  5.1.本章の目的と射程
  5.2.自然本性的構想
  5.3.ベイツによる実践独立性への批判と本章の応答
  5.4.ベイツによる前制度性への批判と本章の応答
  5.5.ベイツによる全時空性への批判と本章の応答
  5.6.ベイツによる人間性依拠性への批判と本章の応答
  5.7.本章の結論
第6章 擁護されるべき自然本性的構想
  6.1.序論
  6.2.人権の基底的価値に関する一元的理論
  6.3.一元的理論への批判を検討する(1)
  6.4.一元的理論への批判を検討する(2)
  6.5.一元的理論への批判を検討する(3)
  6.6.同定された善に基づく生を追求する「自由」
  6.7.小括
  6.8.人権の基底的価値に関する二元的理論へ
  6.9.規範的主体性と「平等」の関係
第7章 社会経済的権利は人権でありうるか
  7.1.二元的理論の示唆
  7.2.社会経済的権利を批判から擁護する
  7.3.本章のまとめ
第8章 デモクラシーへの権利は人権でありうるか
  8.1.本章の作業
  8.2.「デモクラシーへの人権」とは何か
  8.3.機能依拠的論証
  8.4.道具的論証
  8.5.内在的論証とその示唆
第9章 人権と国際的関係
  9.1.人権と国際的関係
  9.2.世界の関係から独立した道徳的要請?
  9.3.人権侵害への国際的因果関係は問うことができない?
  9.4.国家中心的世界の人権?
  9.5.本章のまとめ
第10章 開発・援助構想に対する評価
  10.1.本章の作業
  10.2.ポスト開発思想の意義と問題
  10.3.ビッグ・プッシュ型構想とその問題
  10.4.実験と設計に基づくアプローチ
  10.5.望ましい開発・援助構想へ
結語