渡邉 有希乃/著 -- 勁草書房 -- 2022.1 -- 510.91

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資料詳細

タイトル 競争入札は合理的か
タイトルカナ キョウソウ ニュウサツ ワ ゴウリテキ カ
副書名 公共事業をめぐる行政運営の検証
著者 渡邉 有希乃 /著  
著者カナ ワタナベ ユキノ
出版者 勁草書房
出版年 2022.1
ページ数 3,206p
大きさ 22cm
一般件名 公共事業 , 入札 , 請負工事
ISBN13桁 978-4-326-30310-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 510.91
内容紹介 競争制限的とも評される日本の公共工事調達制度。行政が負担する「情報コスト」が競争制限により削減されていること、その結果として、行政運営上の合理性はむしろ高められていることを、理論と実証の両面から検証する。
著者紹介 早稲田大学大学院政治学研究科博士後期課程修了。同大学政治経済学術院助教。専門は政治学・行政学。

目次

序章 日本の公共工事調達と「競争」
第1章 日本における公共調達制度改革とその背景
  1 日本の公共調達-現行制度の概要
  2 日本の公共工事調達制度の変遷-制度運用の基礎づけから調達制度改革まで
  3 本書の問い
第2章 先行研究の検討
  1 土木建築部門のレントシーキングと競争制限
  2 市民の全体利益と調達・入札制度の設計
  3 制度をめぐる二つの意思決定過程と三種類の合理性
  4 本書の視角-競争制限的制度の合理性に迫るために
第3章 公共工事調達を分析する枠組み
  1 意思決定活動としての公共工事調達
  2 意思決定の取引費用
  3 分析枠組み-競争入札の万能性を問い直す
第4章 落札価格に対する上下限基準の設定
  1 本章の問い-落札価格の制限はなぜ必要なのか
  2 本章の検討視座-「合理性の限界」への着目
  3 理論的な検討-「満足化」による情報コスト削減
  4 実証的な検討-実務担当者の認識を手がかりに
  5 結論-限定合理的戦略としての一貫性
第5章 参入要件設定による応札数の抑制
  1 本章の問い-行政はなぜ応札数を抑制するのか
  2 本章の検討視座-調達の取引費用は「単なる事務コスト」なのか
  3 理論的な検討-「問題の逐次的処理」による情報コスト削減
  4 実証的な検討-再度入札と低入札価格調査に着目して
  5 結論-応札数抑制による低価格・高品質の両立的追求
第6章 地方自治体における最低制限価格制の利用
  1 本章の問い-最低制限価格制は必要か
  2 本章の検討視座-制度に内在する機能への着目
  3 理論的な検討-低価格落札か調査負担の回避か
  4 実証的な検討-自治体ごとの制度運用規定を手がかりに
  5 結論-発注者の情報処理能力に応じた二制度の使い分け
終章 競争制限の「合理性」とは何なのか
  1 実証分析のまとめ
  2 本書の結論-競争の制限と低価格・高品質の両立的追求
  3 示唆-競争制限をめぐる「三種類の合理性」
  4 本書の限界と今後の課題