黒田 翔大/著 -- 七月社 -- 2021.10 -- 910.26

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資料詳細

タイトル 電話と文学
タイトルカナ デンワ ト ブンガク
副書名 声のメディアの近代
著者 黒田 翔大 /著  
著者カナ クロダ ショウダイ
出版者 七月社
出版年 2021.10
ページ数 221p
大きさ 22cm
一般件名 日本文学-歴史-近代 , 電話
ISBN13桁 978-4-909544-21-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 910.26
内容紹介 記録が残りにくい「声のメディア」を、文学はどのように描いてきたのか。明治期から昭和戦後期までを作品を論じながら通観し、未来・身体・空間などの視座から「文化としての電話」を浮かび上がらせる。
著者紹介 1990年兵庫県生まれ。名古屋大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。大阪体育大学非常勤講師、大阪人間科学大学非常勤講師。

目次

序章 文学における電話を問題化する
  はじめに
  一 電話に関連するメディア研究
  二 文学研究における電話
  三 本書の構成
第一章 文学における電話前史
  はじめに
  一 電話交換手の信頼性
  二 電話の利用形態
  三 電話交換手に対する不満
  四 電話利用者の問題性
  おわりに
第二章 「受話器」という比喩
  はじめに
  一 漱石作品における電話の描写
  二 「受話器」としての敬太郎
  三 千代子の「受話器」
  四 聴き手としての敬太郎
  おわりに
第三章 「満洲国」内における電話の一考察
  はじめに
  一 空間的距離の短縮と言語の差異
  二 日向伸夫『第八号転轍器』
  三 牛島春子『福寿草』
  おわりに
第四章 占領期における電話空間
  はじめに
  一 電話の同時代状況
  二 占領期における電話
  三 対面と電話の差異
  四 「僕」と悦子のコミュニケーション
  おわりに
第五章 「電話の声」と四号電話機の影響
  はじめに
  一 四号電話機普及以前の推理小説と「電話の声」
  二 四号電話機普及以後の推理小説と「電話の声」
  三 「電話の声」が注目された事件
  四 松本清張『声』における犯行動機
  おわりに
第六章 電話社会のディストピア
  はじめに
  一 家庭における電話の普及
  二 プッシュホンの登場と電話サービスの多様化
  三 電話によるおしゃべり
  四 電話の発達した社会
  五 コンピュータによる支配
  おわりに
第七章 電話に付与される場所性
  はじめに
  一 一九七〇年代の電話の描写
  二 公衆電話と家庭用電話
  三 電話によるメディア空間
  四 地図の作成
  五 場所の自覚
  おわりに
結章 「声のメディア」としての電話
  一 本書のまとめ
  二 今後の展望