山口 信治/著 -- 慶應義塾大学出版会 -- 2021.10 -- 312.22

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資料詳細

タイトル 毛沢東の強国化戦略1949-1976
タイトルカナ モウ タクトウ ノ キョウコクカ センリャク センキュウヒャクヨンジュウキュウ センキュウヒャクナナジュウロク
叢書名 慶應義塾大学東アジア研究所現代中国研究選書
著者 山口 信治 /著  
著者カナ ヤマグチ シンジ
出版者 慶應義塾大学出版会
出版年 2021.10
ページ数 5,439,30p
大きさ 22cm
一般件名 中国-政治・行政-歴史 , 中国-対外関係-歴史
ISBN13桁 978-4-7664-2776-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 312.22
内容紹介 なぜ急進的な国家建設を追求したのか? 朝鮮戦争、台湾海峡危機、中ソ関係の悪化などの国際情勢の変動が、いかに毛沢東の脅威認識に影響を与え、強国化に向かわせたかを、一次資料から丹念に検証する。
著者紹介 1979年生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(法学)。防衛研究所地域研究部中国研究室主任研究官。専門分野は中国政治・安全保障、中国現代史など。

目次

序章 毛沢東時代の中国における国家建設と安全保障
  一.毛沢東はなぜ急進的国家建設を追求したのか
  二.国内政治と対外関係の相互作用をめぐる分析枠組み
  三.中国の安全保障観と強国化戦略
  四.分析の方法
  五.本書の構成
第一章 新民主主義段階構想の終焉と朝鮮戦争一九四九-一九五三年
  はじめに-中華人民共和国の国家建設構想の変化
  一.内戦の勝利と新政権の構想
  二.新民主主義段階構想の放棄の過程
  三.朝鮮戦争と米国の脅威
  四.朝鮮戦争と国防工業建設
  おわりに
第二章 社会主義化の加速と第一次台湾海峡危機一九五四-一九五六年
  はじめに-社会主義化の加速
  一.第一次五カ年計画と農業集団化の加速
  二.第一次台湾海峡危機とその影響
  三.国内政治に対する影響-経済建設とイデオロギー
  四.核時代の軍事建設
  おわりに
第三章 反冒進と国際環境一九五六-一九五七年
  はじめに-穏健路線への転換
  一.冒進と長期計画案の検討-第二次五カ年計画第一方案
  二.反冒進の過程-冒進への慎重論と十大関係論における転換
  三.反冒進の国際的背景-台湾問題、スターリン批判、ポーランド・ハンガリー事件
  四.国際環境の緊張緩和と軍縮
  おわりに
第四章 大躍進政策の形成と共産主義の夢一九五八-一九五九年
  はじめに-強国化戦略としての大躍進政策
  一.工業革命、農業革命、科学革命
  二.闘争としての平和共存
  三.大躍進と人民解放軍-核兵器・通常兵器・民兵の三本足路線
  おわりに
第五章 大躍進政策の失敗と中国の孤立一九五九-一九六二年
  はじめに-戦略の失敗をめぐる政治
  一.四つの近代化と和平演変論
  二.高まる脅威と林彪指導下の人民解放軍
  三.大躍進政策失敗の衝撃
  四.対外的な危機と毛沢東の反撃
  おわりに
第六章 三線建設から反和平演変へ一九六三-一九六六年
  はじめに-危機の中の中国政治
  一.第三次五カ年計画の変遷-農業重視路線から三線建設の提起へ
  二.軍の影響力の増大
  三.戦争の脅威から和平演変の脅威へ
  おわりに
第七章 文化大革命と未完の戦略転換一九六九-一九七五年
  はじめに-国際政治の変動と毛沢東時代の終焉
  一.中ソ衝突と政治体制の軍事化
  二.戦略転換の胎動-米中接近、林彪事件と国内政治の再編
  三.鄧小平による「整頓」と毛沢東政治の終焉-未完の戦略転換
  おわりに
終章 中国の強国化戦略
  一.毛沢東の強国化戦略
  二.強国化戦略の系譜-毛沢東時代、鄧小平時代、そして習近平時代へ