河村 和徳/著 -- 慶應義塾大学出版会 -- 2021.9 -- 314.84

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資料詳細

タイトル 電子投票と日本の選挙ガバナンス
タイトルカナ デンシ トウヒョウ ト ニホン ノ センキョ ガバナンス
副書名 デジタル社会における投票権保障
著者 河村 和徳 /著  
著者カナ カワムラ カズノリ
出版者 慶應義塾大学出版会
出版年 2021.9
ページ数 3,239p
大きさ 22cm
一般件名 投票-データ処理
ISBN13桁 978-4-7664-2765-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 314.84
内容紹介 なぜ日本では電子投票が拡がらないのか? 選挙における情報通信技術活用のネックになっている「壁」を具体的に分析。効率化だけではなく、「投票権保障」の視点から選挙のDX推進を考える。
著者紹介 1971年静岡県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科博士課程単位取得退学。東北大学大学院情報科学研究科准教授。著書に「被災地から考える日本の選挙」など。

目次

序章 視界不良にある電子投票の未来
  1.本書の出発点-電子投票の現在地
  2.なぜ日本では電子投票が普及しないのか-本書の問い
  3.本書の特徴・構成・意義
第Ⅰ部 電子投票をめぐる日本の選挙ガバナンス環境
第1章 中央集権的な国における分散管理型の選挙管理
  1.電子投票を考える上での視点
  2.集権・融合型の選挙管理体制
  3.選挙人名簿の分散管理・職権登録
  4.日本の選挙管理体制に由来する電子投票が広がりを欠く理由
第2章 選挙民主主義の歴史と選挙の公正
  1.選挙民主主義国としての歴史
  2.郵便投票の現状と課題
  3.指定病院等の不在者投票の現状と課題
  4.投票権保障よりも選挙の公正-制度設計に影響する負の記憶
第3章 選管事務局職員のICT活用に対する姿勢
  1.選管事務局職員の意識に注目する理由
  2.選管調査2017から確認できる選管事務局職員の姿勢
  3.選管におけるICT活用に積極的なのは誰か
  4.電子投票の普及という視点から解釈する本章の分析結果
第4章 ICT活用の足かせとなる情報セキュリティポリシー
  1.広がりを欠く共通投票所制度
  2.イニシャル・コストを下げるための方策
  3.「無線接続」は利用可能なのか
  4.分析結果から導かれる論点
第5章 電子投票に対する有権者の期待
  1.コロナ禍における不安と選挙の実施
  2.電子投票に対する有権者の意向
  3.電子投票の普及などに否定的な者は誰か
  4.結果から導かれる新たな検討課題
第Ⅱ部 投票権保障の手段としての電子投票
第6章 投票弱者に対する投票権保障への注目
  1.投票技術の発達と投票権保障
  2.有権者に関する論点
  3.投票弱者に関する論点
  4.投票環境の改善と政治的中立
第7章 障がい者に対する投票権保障
  1.「障害者権利条約」への署名以降の動き
  2.障がい者に対する候補者情報の提供の改善
  3.知的障がい者に対する配慮と支援
  4.代理投票と電子投票端末の活用
  5.医療技術の進展と障がい者に対する投票権保障
第8章 交通弱者に対する投票支援
  1.誰もが投票弱者化する時代
  2.交通弱者に対する投票支援
  3.交通弱者に対する投票支援の規定要因
  4.交通弱者に対する投票支援の特徴と将来に向けた可能性
第9章 海外在留邦人に対する投票権保障
  1.始まった在外選挙におけるインターネット投票の実証実験
  2.日本における在外選挙制度
  3.在外選挙制度へのインターネット投票導入の論点
終章 行政効率重視から投票権保障重視へ
  1.電子投票復権の可能性
  2.今後の研究課題-投票技術と民主的選挙の基本原則