岸 由二/著 -- 筑摩書房 -- 2021.7 -- 517.5

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /517/キ/ 121128706 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 生きのびるための流域思考
タイトルカナ イキノビル タメ ノ リュウイキ シコウ
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 岸 由二 /著  
著者カナ キシ ユウジ
出版者 筑摩書房
出版年 2021.7
ページ数 230p
大きさ 18cm
一般件名 治水
ISBN13桁 978-4-480-68405-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 517.5
内容紹介 水土砂災害は、豪雨ではなく、「流域」という地形や生態系が引き起こす現象。流域の基本構造や水循環機能、鶴見川流域の総合治水などを紹介し、流域思考の治水や自然保護、持続的な未来づくりについて考える。
著者紹介 1947年東京生まれ。東京都立大学理学部博士課程修了。慶應大学名誉教授。NPO法人鶴見川流域ネットワーキング、NPO法人小網代野外活動調整会議ほか代表理事。

目次

長いまえがき<なぜいまこの本を出版するのか>
  豪雨災害の時代がはじまっている/「流域」を知らないと命が危ない/足元の「流域」から都市を考える
第一章 流域とはなにか
  1 流域の基本構造
  地球は水循環の惑星だ/流域を多面的に理解しよう/流域がつくり出す流水の姿
  2 流域の水循環機能
  流れる水と地面の関係/雨水はどのようにして川の水になるのか
  3 「流域」の機能を理解するための基礎知識
  ハイドログラフって?/降雨のパターンで見てみよう/保水と遊水/大きな森は大きな保水力を持っているから安全!?/急傾斜の流域では/流域の形と流出パターン/雨のパターンで考える
  4 流域治水の時代がやってきた
  なぜ流域治水へと大転換したのか/あふれさせる治水とは
  <コラム>流域という日本語について/流域の英語について/河川・水系・流域/洪水
第二章 鶴見川流域で行われてきた総合治水
  1 鶴見川では流域治水が四十一年前から
  鶴見川はどんな川?/いち早く「流域思考」で新しい治水方式に取り組む/総合治水・流域整備計画はどのように行われたのか/大規模緑地で生物多様性モデルを保全
  2 目に見える成果が出た
  大氾濫が止まっている/三〇〇mm規模の豪雨でも大氾濫しない川に!/大型台風襲来も多目的遊水地が大活躍しラグビーの試合は開催/一五〇年に一度の豪雨を想定/流域思考は応用が利く
  3 総合治水を応援する市民や企業が登場
  TRネットの登場/環境分野での連携が鍵/総合治水対策から水マスタープランの流域へ
  4 流域開発への対応から温暖化未来への挑戦
  流域規模で都市構造から考え直さなければ
  5 総合治水の流域拠点探検隊
第三章 持続可能な暮らしを実現するために
  1 生命圏再適応という課題
  地球環境は危機の真っただ中/わたしたちと地図の関係/流域地図を共有しよう
  2 さらに先の未来を考える
  流域は大地の細胞/流域思考で生命圏に適応してゆく
  3 鶴見川流域での三つの実践
  流域学習コミュニティを工夫し励ましてゆく/流域スタンプラリー/水マスタープラン応援の実践拠点
あとがき