都島 梨紗/著 -- 晃洋書房 -- 2021.2 -- 327.85

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資料詳細

タイトル 非行からの「立ち直り」とは何か
タイトルカナ ヒコウ カラ ノ タチナオリ トワ ナニカ
副書名 少年院教育と非行経験者の語りから
著者 都島 梨紗 /著  
著者カナ ツシマ リサ
出版者 晃洋書房
出版年 2021.2
ページ数 9,229p
大きさ 22cm
一般件名 少年院
ISBN13桁 978-4-7710-3414-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 327.85
内容紹介 どのような時に非行経験者が「立ち直った」とみなすのか。処遇を行う政策側と処遇を受ける少年側の双方から質的に検討したうえで、「立ち直り」の当事者モデルを提案する。
著者紹介 1988年愛知県生まれ。名古屋大学教育発達科学研究科にて学位取得。博士(教育学)。岡山県立大学保健福祉学部専任講師。

目次

序章 立ち直りの社会学に向けて
  1.問題の所在
  2.立ち直りの定義
  3.調査の概要
  4.非行少年の「立ち直り」に関わる制度枠組み
  5.本書の構成
第1章 非行少年の現状と「立ち直り」支援の枠組み
  1.非行促進・抑止要因としての社会環境論
  2.法務省における「立ち直り」制度の整理
  3.公式統計から見る少年院出院者の実態
  4.考察
第2章 少年院の教育と「立ち直り」
  1.少年院教育研究から見える少年院の特性
  2.全制面的施設としての少年院
  3.少年院調査の概要
  4.少年院教育を通した変容-明示的カリキュラムへの着目
  5.少年院教育と通した変容-相互行為場面の記述と考察-
  6.知見の整理
第3章 少年院における非行少年の経験
  1.少年にとって経験された少年院を描き出す意義
  2.非行仲間に対する少年院の指導
  3.調査参加者の特徴
  4.変容を「偽装」する
  5.少年院の中から社会生活に準備する
  6.知見の整理
第4章 社会生活における少年院の処遇経験
  1.少年院出院後に考えられる諸問題
  2.調査参加者の概要
  3.逸脱行動への積極的な意味づけと「通過儀礼」としての少年院
  4.仲間としてのメンバーシップの維持と成人処遇への忌避
  5.知見の整理
第5章 非行少年の「立ち直り」1-被害経験からの「立ち直り」
  1.加害者イメージから被害者イメージへの転換
  2.Victimologyの視座と少年院における被害者教育
  3.調査参加者の特徴
  4.家族・友人間・職場・支援者からの被害経験
  5.被害からの「立ち直り」の過程
  6.知見の整理
第6章 非行少年の「立ち直り」2-「自立」のプロセスとしての「立ち直り」
  1.青年期の特徴と仕事
  2.就労と進学の目的
  3.余暇活動への参加と非行仲間集団イメージの書き換え
  4.「依存」と「自立」のはざまで
  5.知見の整理
終章 非行少年の「立ち直り」とは何だったのか?
  1.各章における知見の整理
  2.公的処遇における「立ち直り」の整理-「立ち直り」の規範モデル
  3.「立ち直り」の当事者モデルの構想
  4.本書のまとめ