野島 那津子/著 -- 慶應義塾大学出版会 -- 2021.2 -- 490.145

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資料詳細

タイトル 診断の社会学
タイトルカナ シンダン ノ シャカイガク
副書名 「論争中の病」を患うということ
著者 野島 那津子 /著  
著者カナ ノジマ ナツコ
出版者 慶應義塾大学出版会
出版年 2021.2
ページ数 218,16p
大きさ 22cm
一般件名 患者 , 診断学 , 医療社会学
ISBN13桁 978-4-7664-2726-4 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 490.145
内容紹介 生物医学的エビデンスを欠くため、病気の実在性に疑義が呈されている「論争中の病」。3つの「論争中の病」を取り上げ、患者へのインタビュー調査から、彼らが抱える困難や病名診断が当事者に与える影響を明らかにする。
著者紹介 大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程単位取得退学。同大学大学院人間科学研究科助教。京都府立大学、京都府立医科大学非常勤講師。博士(人間科学)。

目次

序章 患い・診断・論争
第1章 「論争中の病」をめぐる問題
  1 「病い」から「論争」へ-医療社会学のアポリア
  2 医療社会学の分析視角
  3 「論争中の病」とは何か
  4 「論争中の病」をめぐる問題
  5 おわりに
第2章 診断を社会学的に研究するということ
  1 診断とは何か
  2 医療社会学における診断の布置
  3 診断の社会学に向けて
第3章 「病名がないより病名をもらえた方が嬉しい」
  1 はじめに
  2 「痙攣性発声障害」を患うことの困難
  3 「病気」の社会的実在性を担保するものとしての診断
  4 患いの社会化と診断のポリティクス
第4章 「何もできることはないけど愚痴なら聞きに来ます」
  1 はじめに
  2 「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」を患う人びとの病気行動
  3 相手にされることのない患い
  4 「活動的な患者」を引き受ける
第5章 「そんな病気はありません」
  1 はじめに
  2 「筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群」および「線維筋痛症」の当事者における診断の効果と限界
  3 診断のパラドックス-周囲の人びとによる患い/苦しみの脱正統化
  4 おわりに
第6章 「論争中の病」と診断
  1 「論争中の病」の診断が当事者に及ぼす影響
  2 正統化をめぐるポリティクス
  3 希望をめぐるポリティクス
終章 「論争」からシティズンシップへ
  1 生物学的シティズンシップを記述する
  2 想像的な希望と可能的な希望
  3 生きるための/肉の政治
  4 「非市民化」への抵抗