小河 孝/著 -- 文理閣 -- 2020.3 -- 395.8

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資料詳細

タイトル 満州における軍馬の鼻疽と関東軍
タイトルカナ マンシュウ ニ オケル グンバ ノ ビソ ト カントウグン
副書名 奉天獣疫研究所・馬疫研究処・100部隊
著者 小河 孝 /著  
著者カナ オガワ タカシ
出版者 文理閣
出版年 2020.3
ページ数 10,123p
大きさ 22cm
一般件名 うま(馬) , 家畜伝染病 , 人畜共通感染症 , 細菌戦 , 関東軍
ISBN13桁 978-4-89259-861-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 395.8
内容紹介 満州における「鼻疽」の研究と防疫対策を分析。奉天獣疫研究所、馬疫研究処、100部隊(関東軍軍馬防疫廠)の設立の背景、鼻疽に関する研究と防疫活動、関係者を含む各機関の相互のつながりなど、実態を解き明かす。
著者紹介 1943年東京都生まれ。北海道大学獣医学部獣医学科卒業。専門分野は獣医疫学。獣医学博士(北海道大学)。日本獣医生命科学大学獣医学部獣医保健看護学科教授。

目次

第1章 鼻疽とは何か
  鼻疽と鼻疽菌
第2章 奉天獣疫研究所(獣研)と鼻疽研究
  獣研の創設と満鉄傘下の12年
  獣研の鼻疽研究と鼻疽診断液の製造
  獣研をとりまく政治・軍事情勢の変化
  満州における軍馬の鼻疽汚染
  鼻疽の新たな研究態勢の確立へ
  獣研の大陸科学院移管と馬疫研究の移譲
第3章 鼻疽の実験室内感染と新聞報道
  伊地知季弘氏の感染・殉職(1931年5月)
  豊島武夫氏と古賀為三郎氏の感染・殉職(1936年1月・2月)
  実験室内感染の原因
  マウスの感染試験をなぜ実施?
  実験室内感染を報じた満州日日新聞
  「鼻疽予防法の発見」の虚構
  小学生に向けた細菌戦教育
第4章 鼻疽の疫学調査と軍馬防疫廠の成立過程
  軍隊・警察による匪賊討伐
  鼻疽血清反応の統計学的観察
  関東軍の軍馬防疫(田崎報告)
  満州軍馬の鼻疽(渋谷報告)
  臨時病馬収容所から軍馬防疫廠へ
第5章 関東軍による馬疫研究処の設立と鼻疽対策
  日中戦争と戦時体制の始まり
  研究処のキーパーソン・安達誠太郎
  研究処の設立(1937年2月)と目的
  研究処における鼻疽研究は前途遼遠
  研究処の研究成果のゆくえ
  第10回日満家畜防疫会議(1938年11月)
  満州における鼻疽対策の混迷
第6章 100部隊(軍馬防疫廠)を支援した安達誠太郎
  安達が供述書を書くまでの経緯
  安達「供述書」の検討
  「自筆供述書」(1954年7月3日)
  「供述書」(1954年7月10日)
  「供述書」(1954年8月16日)
  鈴木元之の安達誠太郎告発資料(1953年9月26日)
第7章 三友一男と100部隊の3年半
  軍馬防疫廠(100部隊)の創設・任務・編制
  “研究課題は細菌戦の準備でなかった”は詭弁
  本格的な「軍事研究」開始は1941年頃
  三友が配属された実験室・第23号
  実験室・第23号での業務
  モルモットを用いた炭疽菌分離
  新設第6科の新たな役割
  デュアルユースと鼻疽菌
第8章 三友一男の「細菌戦謀略の対応」とハバロフスク軍事裁判
  「細菌戦謀略の対応」は虚像
  「兵要地誌調査」要員の派遣作戦
  「細菌戦資料室」の存在
  三友の予審尋問での駆け引き
  三田正夫の自筆供述書(1954年6月22日)
  三友の公判における法廷尋問