篠田 英朗/著 -- 筑摩書房 -- 2019.12 -- 323.14

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /323/シ/ 121054035 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル はじめての憲法
タイトルカナ ハジメテ ノ ケンポウ
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 篠田 英朗 /著  
著者カナ シノダ ヒデアキ
出版者 筑摩書房
出版年 2019.12
ページ数 206p
大きさ 18cm
一般件名 憲法-日本
ISBN13桁 978-4-480-68367-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 323.14
内容紹介 護憲派vs.改憲派の不毛な対立を越えて-。国際主義を強調する日本国憲法の内容を、気鋭の国際政治学者が、歴史的経緯をふまえ、平易に解説する。ほんとうの平和を考える憲法入門講義。質疑応答も収録。
著者紹介 1968年生まれ。ロンドン大学LSE博士課程修了。東京外国語大学総合国際学研究院教授。「平和構築と法の支配」で大佛次郎論壇賞、「「国家主権」という思想」でサントリー学芸賞を受賞。

目次

まえがき
序章 憲法はなぜつくられたのか-戦争と平和
  国際法にしたがった平和を求める日本国憲法
  アメリカ人が起草した憲法
  平和構築活動としての憲法制定
  現代世界の紛争解決と憲法制定
  国内と国際をつなげる戦争・平和・憲法の三段階
第1章 憲法制定の論理とはなにか-ポツダム宣言
  「ポツダム・プロセス」という考え方
  右翼と左翼の「ポツダム・プロセス」否定論
  日本国「人民」の論理
  「ポツダム・プロセス」の時間軸
第2章 憲法が依拠する原理とはなにか-社会契約
  日本国憲法に貫かれた「ポツダム・プロセス」の論理
  日本国憲法における「主権」概念
  憲法の「一大原理」=「信託」
第3章 憲法が標榜する責務とはなにか-国際契約
  憲法における平和愛好諸国への信頼(trust)
  消えた「正義(justice)」の謎
  憲法における国際契約
  「ポツダム・プロセス」の完遂点
  憲法一三条「幸福追求権」とアメリカ独立宣言のつながり
第4章 九条とはなにか(1)-国際法遵守宣言としての一項
  国際法遵守を宣言した憲法九条一項
  国際法が達成した「無差別戦争観」の終焉
  「戦争」は「自衛権の行使」とは違う
  集団的自衛権は固有の自衛権
第5章 九条とはなにか(2)-大日本帝国軍解体を確証する二項前段
  九条二項が不保持を宣言しているのは「戦力(war potential)」
  「戦力」概念の導入は、自衛権の留保とセット
  「戦力(war potential)」は、戦争潜在力のこと
  「戦力」と軍隊は同じではない
  九条二項に貫かれた「ポツダム・プロセス」の論理
  マッカーサーは一貫していた
第6章 九条とはなにか(3)-大日本帝国憲法の思想を否認する二項後段
  「交戦権」はその存在を否認されている
  「交戦権」は戦中の大日本帝国の概念
  マッカーサーはなぜ「交戦権」を否認したかったのか
第7章 憲法と日米安全保障条約はどんな関係にあるのか
  「ポツダム・プロセス」の終結点としての一九五一年
  ポスト「ポツダム・プロセス」としての日米安保体制
  沖縄返還時の日米安保体制の解釈修正
  戦後日本の国体
おわりに