岩橋 勝/著 -- 名古屋大学出版会 -- 2019.10 -- 337.21

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資料詳細

タイトル 近世貨幣と経済発展
タイトルカナ キンセイ カヘイ ト ケイザイ ハッテン
著者 岩橋 勝 /著  
著者カナ イワハシ マサル
出版者 名古屋大学出版会
出版年 2019.10
ページ数 5,448p
大きさ 22cm
一般件名 貨幣-日本 , 日本-経済-歴史 , 日本-歴史-近世
ISBN13桁 978-4-8158-0965-2 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 337.21
内容紹介 小額貨幣の流通は、庶民の生活水準の上昇を示す指標である。銭貨や藩札などの需要面に注目して日本各地の実態を分析し、東アジアにおける徳川経済の先進性を実証する。
著者紹介 1941年名古屋市生まれ。大阪大学大学院経済学研究科博士課程中途退学。経済学博士(大阪大学)。松山大学名誉教授。著書に「近世日本物価史の研究」など。

目次

序章 本書の視角と課題
第Ⅰ部 貨幣流通から見る近世日本経済
第1章 近世経済の制度的枠組み
  はじめに
  1 徳川の平和-制度的安定
  2 市場規模拡大のための諸制度
  3 経済インセンティブの成立
  むすび
第2章 近世経済発展と貨幣
  はじめに
  1 石高制のなかの貨幣
  2 近世貨幣の多様性と統合化
  3 小額貨幣と経済発展
  むすび
第3章 近世銭相場の変動と地域比較
  はじめに
  1 東日本の銭相場
  2 西日本の銭相場
  むすび
第4章 徳川時代の貨幣数量
  はじめに
  1 金銀貨在高の推移
  2 銭貨在高の推移
  3 徳川期三貨流通量の推移-むすびにかえて
第5章 近世の日本・中国・朝鮮における貨幣経済化
  はじめに
  1 3国の貨幣制度と流通貨幣の推移
  2 データの整備方法
  3 貨幣経済化の3国比較
  むすび
第Ⅱ部 近世紙幣論
第6章 近世紙幣の流通実態
  はじめに
  1 近世紙幣の研究視角
  2 藩札の流通実態をめぐる課題
  3 藩札の流通持続期間と流通基盤
  4 近世私札の流通実態
  5 小額貨幣不足打開のための藩札・私札のコラボレーション
  6 近代紙幣への日中比較-むすびにかえて
第7章 伊予松山藩札流通と銭匁勘定
  はじめに
  1 松山藩の藩札流通政策
  2 松山藩領における銭匁遣い
  3 藩札価格維持の要因-むすびにかえて
第8章 藩札信用獲得の一条件
  はじめに
  1 熊本藩札と銭預り
  2 熊本藩領の取引価値基準と銭匁内実
  3 熊本藩領内流通貨幣の実態
  4 銭匁遣い化と銭預り定着の要因-むすびにかえて
第9章 出雲松江藩札と連判札
  はじめに
  1 松江藩領内流通貨幣の実態
  2 松江藩領内札遣いの実態
  3 連判札の発行と流通
  4 松江藩札と連判札-むすびにかえて
第Ⅲ部 近世貨幣の流通実態
第10章 銭遣い経済圏と銭匁遣い
  はじめに
  1 銭札発行分布から見る銭遣い経済圏
  2 銭匁遣いの実態
  3 三貨制のなかでの銭遣いの意義-むすびにかえて
第11章 東北地方の貨幣流通
  はじめに
  1 津軽地方の銭匁遣い
  2 津軽地方の貨幣流通実態
  3 秋田地方の貨幣流通実態
  4 若干の考察-むすびにかえて
第12章 土佐における八銭勘定
  はじめに
  1 売券類に見る基準貨幣と流通貨幣
  2 八銭勘定の成立と実態
  3 土佐における貨幣流通実態
  むすび
第13章 九州地方の銭遣い
  はじめに
  1 豊後日田と千原家の概況
  2 千原家金融取引証文の基準貨幣
  3 日田地方の流通貨幣-むすびにかえて
  補論 九州各地の銭遣い事情
終章 近世貨幣と経済発展