滝浪 佑紀/著 -- 慶應義塾大学出版会 -- 2019.8 -- 778.21

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資料詳細

タイトル 小津安二郎サイレント映画の美学
タイトルカナ オズ ヤスジロウ サイレント エイガ ノ ビガク
著者 滝浪 佑紀 /著  
著者カナ タキナミ ユウキ
出版者 慶應義塾大学出版会
出版年 2019.8
ページ数 318,19p
大きさ 22cm
ISBN13桁 978-4-7664-2619-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 778.21
内容紹介 ハリウッド映画に魅せられた若き日の小津は、どのように自身の映画表現を発展させたのか。ハリウッド作品との比較、ヨーロッパ前衛映画論への参照をとおして、初期小津作品の映画的達成を検証する。
著者紹介 1977年生まれ。シカゴ大学大学院映画メディア研究科博士課程修了。城西国際大学メディア学部准教授。専門はサイレント映画研究、メディア論。

目次

序論 小津とサイレント映画の地平
  1 小津のサイレント作品を辿ること
  2 グローバルな規模で共有されたサイレント映画の地平
  3 本書の構成
第一部 ローカルな文脈
第一章 小津映画の起源
  1 「ソフィスティケーション」の意味
  2 小津によるハリウッド映画の模倣
  3 ノエル・バーチとデヴィッド・ボードウェルによる小津論
第二章 近代による征服
  1 「蒲田調」の発生過程
  2 スペクタクルとしての<動き>-牛原虚彦
  3 ふたつの映画内映画シーン-『隣の八重ちゃん』と『東京の女』
第二部 グローバルな文脈
第三章 フォトジェニー的宙吊り
  1 『東京の女』の冒頭シーン-小津による『結婚哲学』冒頭シーンの再構成
  2 「空間および時間内に同時にある動き」-エプスタインのフォトジェニー論再考
  3 <視線の一致しない切り返し>の発生過程
第四章 はかない事物
  1 雄弁な事物
  2 アジェの写真にたいするクラカウアーの評言
  3 小津によるジョセフ・フォン・スタンバーグへの言及
第三部 <動き>と<明るさ>の美学を超えて
第五章 小市民映画の限界
  1 「小市民映画」のもうひとつの意味
  2 「来る可き映画の時代の望み」-岩崎昶の映画論
  3 『生れてはみたけれど』の映画内映画シーン
第六章 一九三四年以降の小津
  1 トーキー化の問題-巨匠への欲望と「日本的なもの」への回帰
  2 <断片的編集>と<演出>のあいだで-戦後作品における「認めること」のための空間