本川 達雄/著 -- 筑摩書房 -- 2019.2 -- 460

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /460/モ/ 121041701 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 生きものとは何か
タイトルカナ イキモノ トワ ナニカ
副書名 世界と自分を知るための生物学
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 本川 達雄 /著  
著者カナ モトカワ タツオ
出版者 筑摩書房
出版年 2019.2
ページ数 317p
大きさ 18cm
一般件名 生物学
ISBN13桁 978-4-480-68344-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 460
内容紹介 ずっと続くようにできているのが生きもの!? 環境変化の壁と有性生殖、目的と進化、時間の感覚器官…。形と時間をキーワードに、「生物とは何か」を解説する。「自分」を理解する上で役に立つ生物学入門。
著者紹介 1948年仙台生まれ。東京大学理学部生物学科卒業。東京工業大学名誉教授。専攻は動物生理学。著書に「ゾウの時間ネズミの時間」「生物多様性」「ウニはすごいバッタもすごい」など。

目次

はじめに
  ぼくは生物が嫌いだった/生物は目的をもつ/科学は言葉(ロゴス)により厳密に記載・定義する/教養としての生物学
第一章 生物という呼び名
  生物/いきもの=息をするもの/動物・植物/生命/いのち/呼吸/息子は蒸す子/ライフとは続くもの/ビオスとゾーエー/オーガニスム(有機体)
第二章 生物は続くもの
  続くことに立ちはだかる壁/同じとは?/生物は伊勢神宮方式/環境変化の壁と有性生殖/生殖/大きな子を少数か、小さな子を多数か/環境変異
  <コラム>遺伝子は親子で半分以上同じ
  月と不死
第三章 種と生物の分類
  生物の分類/形態的種/生物学的種/種は個物と普遍をつなぐ/アリストテレスの分類とリンネの二名法/数を重視するのが近代科学/「人は人から」から「<私>は<私>から」へ
第四章 生物学には「なぜ?」がある
  なぜ? と問えるのが生物学/目的と進化/近因 vs.究極因/理科教育について一言/死物的自然観/魂において身ごもる/ロゴス
  <コラム>アリストテレスの四原因説
  科学論文の書き方
第五章 生物の形
  出前授業<生き物は円柱形>/子どもたちに伝えたかったこと/理科の正しさ・国語の正しさ
  <コラム>梁理論
  平たい形の問題点
  カントの反省的判断力
第六章 円柱形の進化
  生物は膜に包まれた水である/水中では化学反応が起きやすい/個体発生でも進化の過程でも<膜に包まれた水>だった/細胞も体も進化の過程で大きくなった/他の生物と関係をもつのが生物の特徴/円柱形の進化/動物の進化/植物は分枝円柱として進化した
  <コラム>体の大きさと表面積
  生物の上陸と愛の起源
第七章 動物の時間
  感覚器官/眼/舌/時間の感覚器官/時間は心が感じる/心拍を時間のカウンターとすると/動物の時間は体重の1/4乗に比例する/心臓時計
  <コラム>アロメトリー式と累乗
  動物スケーリング
第八章 時間とエネルギー
  サイズとエネルギー消費量/エネルギーと時間/生物は時間を操作する/生物はエネルギーを使って時間をつくっている/代謝時間/子供の時間・高齢者の時間/直線的な時間・回る時間/時間の速度がエネルギー消費量に比例するのはなぜか/自同律
  <コラム>個人の働きは所属システムの大きさで変わる
  ナマコの時間・恒温動物の時間
  アリストテレス・マクタガート・道元・アウグスティヌス
第九章 生物のデザインからみた現代文明
  文明は硬い・文明は速い/生物のデザイン(1) 材料は水/生物のデザイン(2) 円柱形/生物のデザイン(3) 時間/社会生活の時間/ビジネスの時間/速い時間の問題点/時間環境/時間環境の破壊/不活発な時間を活発な時間に/どうすれば長寿の許可証がもらえるか/拡大版利己主義のすすめ/「人間の名に値する生命」が永続するように/拡大版生殖活動
  <コラム>生態系
  身体尺
  機心
  長生きの蝶
おわりに