東 直子/著 -- 筑摩書房 -- 2019.1 -- 911.16

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /911/ヒ/ 121042139 児童一般 可能 貸出中 iLisvirtual

資料詳細

タイトル しびれる短歌
タイトルカナ シビレル タンカ
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 東 直子 /著, 穂村 弘 /著  
著者カナ ヒガシ ナオコ,ホムラ ヒロシ
出版者 筑摩書房
出版年 2019.1
ページ数 219p
大きさ 18cm
一般件名 和歌
ISBN13桁 978-4-480-68916-0 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 911.16
内容紹介 恋、食べ物、家族、動物、時間、お金、固有名詞の歌、トリッキーな歌…。さまざまな短歌について、その向こうの景色や思い、時代性を語る。ふたりの歌人による楽しい短歌入門。
著者紹介 1963年広島生まれ。歌人、小説家。「いとの森の家」で坪田譲治文学賞受賞。

目次

まえがき
第一章 やっぱり基本は恋の歌
  僕らの頭の中は「繁殖」と「恋」の二重性で混乱している/あえて女性の肉体を誇示した与謝野晶子はすごい/「している」自分の身体をモノとして見る苦さ/繁殖のために恋してるわけじゃないという意志が見える/脳内に溢れる相手に対する妄想/男の歌には後ろめたさや苦さがない/昔はもっと恋愛ばっかり詠んでいる人がいた/ものすごく美味しいものを紙皿で食べてるみたい/でもなんで、上から目線なんでしょうか/恋の歌と食欲の歌は混じる/何の欲をどれくらい恥ずかしいと思うか/食欲と性欲が重なる感じは男女差がないのかも
第二章 食べ物の歌には魔法がかかっている
  食べ物は対人関係と結びつく/微妙な距離を測っている
第三章 いまがわかる! 家族の歌
  優しい、可愛い、愛しい、母や妹/衰えた親をしみじみと見る/お父さんは謎の存在/脳内の思考が漏れ出ている/お父さんより娘のほうが大事/お母さんは怖かった/家族だから除菌しなくてもいい/マッチを擦らない世代、キッチンで何かを食べる母/妻が夫を詠んだものはすごい/夫婦の間で微妙にズレがある/実際には妹がいなくても歌を作っている/夫婦ってホラーだ
第四章 イメージを裏切る動物の歌
  人間には計り知れない動物の世界/短歌には素敵バイアスがある/プロの歌人の歌には文体がある/奇想の歌というのもある
第五章 人生と神に触れる時間の歌
  絶対に「LIVE」でしかない人生で/ふだんは見えない時間を感じるとき/夜中という時間に起こっていること/人生という時間を見る/積み重なった時間が透けて見える/ある光景ある時間だけが記憶に残ることがある/その時間だけは私のものだったあなた/止まっていた時が動き出す/時計は覗くとはるかな宇宙が見える/「眠つてよいか」
第六章 豊かさと貧しさと屈折と、お金の歌
  物質としてお金を睨みつける/大晦日にデニーズにいるのは貧しいのか豊かなのか/一筋縄ではいかない、リアル/衣食住は揃っているが地獄だ/突然デジタルになることで詩が生まれる/親の収入を超せない世代のリアル/なんかモヤッとする、それが短歌/なんでこんなにハイテンションなのか理解できない
第七章 いつか分からなくなるのかもしれない固有名詞の歌
  皆が知らない固有名詞だと効果が発揮できない/具体名を出すことで強い歌になることもある/まとうイメージは時代で変わる/素敵バイアスのない世代の歌
第八章 表現の面白さだってある、トリッキーな歌
  あかさたな、ちりぬるを/繰り返しとリズム/声に出して読まない短歌/文字を見ないと分からない/文法を乱す、言葉遣いを乱す/現実の出来事にロマンのフィルターをかけて/短歌って、なに?
付録一 歌人ってどうやってなるの?
  短歌を作ることイコール歌人になることではない/新人賞に出してみる/歌壇の話/歌集は自腹で出す?/誰に読まれるか、そこからなにが起きるか
付録二 真似っ子歌
  東直子風短歌/穂村弘風短歌
あとがき