小島 毬奈/著 -- 筑摩書房 -- 2018.10 -- 329.36

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /329/コ/ 121036537 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 国境なき助産師が行く
タイトルカナ コッキョウ ナキ ジョサンシ ガ イク
副書名 難民救助の活動から見えてきたこと
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 小島 毬奈 /著  
著者カナ コジマ マリナ
出版者 筑摩書房
出版年 2018.10
ページ数 223p
大きさ 18cm
一般件名 国境なき医師団 , 国際協力 , 助産師
ISBN13桁 978-4-480-68336-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 329.36
内容紹介 貧困、病気、女性の地位の低さ、レイプ…。難民の現実は厳しい! 「国境なき医師団」で、助産師として難民救助の活動に8回参加した著者が、日本と世界の見方が変わる、貴重な体験を伝える。
著者紹介 1984年東京都生まれ。看護学校卒業と共に、助産学校へ進学。都内の病院の産婦人科に就職。2014年「国境なき医師団」登録。

目次

はじめに-自分の技術を世界で試したい
第1章 初めての活動はパキスタンの病院(二〇一四年三月~七月)
  本当に「国境なき医師団」に入ってしまった!/ペシャワールの「女性のための病院」での勤務/こんな英語力じゃ役に立たない!/忙しいけど、何をしたらいいかわからない/理想と現実とのギャップに気づくことができた/ハングーという村の病院に代行で急行/こんなところで「おおきなかぶ」状態?/現地の看護師さんの自主性を尊重したい/女性の立場の低さゆえの困難/女はどこでも、よくしゃべる/村上春樹に助けられる/やっぱり日本人は優秀なのだ/給料は、どれくらいなのか
  <コラム>「国境なき医師団」に入るにはどうすればよいか?
第2章 イラクのシリア人難民キャンプで働く(二〇一五年三月~九月)
  自分はまだまだ、だからまた派遣に行きたくなる/難民キャンプの産科病棟のマネージャー/マネージャーの仕事に順応していく/スタッフとの確執/国内避難民の移動診療にも参加/まだまだ足りなかった自分の力/牛とヤギ以外何もない、でも私たちを笑顔で迎えてくれた/世界の現実を肌で感じる
第3章 レバノンの難民キャンプでの活動(二〇一五年一二月~一六年九月)
  日に日に増えるシリア人難民/産科病棟を開設する/レバノン人に驚く/シリア人の大家族と知り合う/レバノンの医者はお金に厳しい!/命と予算の線引き/スタッフのモチベーションをどう上げるか/頼りになる現地スタッフ、マリアム/被っていた猫がはがれてしまった!/薬剤師からの反撃、始まる/上下関係のないチームのいい雰囲気/人を動かすのは、大変です/真面目な上司も金曜の夜は踊りまくり、笑いまくる!
第4章 地中海難民ボートでの活動(二〇一六年一一月~一七年二月)
  毎日何人の難民が海で亡くなっているか知っていますか?/船の上の救助勤務/救助の合間も大変な肉体労働/レスキューの仕組み/小さなボートに何十人、船底で圧死する人、重症低体温で亡くなる人/レスキューの後の難民のお世話/トイレのパイプが爆発! あたり一面のウンコの海/海の上の共同生活/船の上のお産/まさかの明け方の陣痛/進まない分娩に焦りまくる/あきらめから、奇跡の出産へ/新生児を抱く母親の顔を見てください/医療者の大事な「証言活動」/船の上で生まれた赤ちゃんは大人気/たった二週間でたまった愚痴/深刻なレイプの実態/船の上での妊婦健診/アフリカ女性の抱える闇/セイラ(仮名)一五歳/クリスティーナ(仮名)二六歳/それでも明るさを失わないアフリカの人々/受け入れ先のイタリアからも歓迎はされない/難民申請の落とし穴/難民申請もできない人たち/ついでに難民救助も歓迎されていない/自分でできること、始めました
第5章 南スーダンの国連保護区で働く(二〇一七年五月~九月)
  今までで一番過酷な環境、ついにアフリカへ/「来てしまったよ、南スーダン…」/テントとトタンでできたベンティウの病院/初めて経験した母体死亡/そして、乳母探しが始まる/やっと見つかった、双子それぞれの乳母/この国で帝王切開をするということ/自分が決定してしまったという重い事実/自分の命にかかわる決断も許されない女性たち/下半身麻痺で出産した女性/続く性被害、それでもたくましく生きる女性たち/娘の気持ちより牛を優先する父親/現地スタッフとの関わり方は難しい/重すぎる戦争の代償/牛みたいな生活も笑い飛ばせ!/任期のある援助スタッフと終わりのない人々/海外スタッフとお国柄/コンゴ人に求愛されて困った!/援助がもたらしたアフリカの闇/ねじれた認識は不幸な歴史から/四カ月を振り返って
おわりに-もっと自信を持ちたい、日本人はすごいです