下地 ローレンス吉孝/著 -- 青土社 -- 2018.9 -- 361.42

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資料詳細

タイトル 「混血」と「日本人」
タイトルカナ コンケツ ト ニホンジン
副書名 ハーフ・ダブル・ミックスの社会史
著者 下地 ローレンス吉孝 /著  
著者カナ シモジ ローレンス・ヨシタカ
出版者 青土社
出版年 2018.9
ページ数 450,26p
大きさ 19cm
一般件名 混血児 , 日本-歴史-昭和時代(1945年以後) , 日本-歴史-平成時代
ISBN13桁 978-4-7917-7094-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 361.42
内容紹介 「日本人」の境界線はどのように引かれているのか。公文書・新聞などの史資料を分析し、日本社会の人種化と「混血」「ハーフ」の歴史に迫るとともに、インタビュー調査を通じて、混血やハーフのライフヒストリーをまとめる。
著者紹介 1987年生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。専門は社会学、国際社会学。港区立男女平等参画センターの事業コーディネーター。

目次

序章
  1 日本社会と「ハーフ」
  2 分析枠組み
  3 人種編成論の日本の文脈への援用
  4 方法と対象
  5 インタビューの概要
  6 本書の構成
第Ⅰ部 「混血」の戦後史
第1章 敗戦と「混血児問題」の時代 一九四五~一九六九年
  1 「日本人」の境界線の引き直し
  2 旧植民地出身者をめぐって
  3 「混血児問題」をめぐって
  4 文部省の「混血児対策」
  5 市民社会の動向
  6 小括:戦後日本における「日本人」化/「外国人」化の萌芽
第2章 豊かさと「ハーフ」の時代 一九七〇~一九八九年
  1 「ハーフ」の誕生
  2 日本人論における「混血児」の不在
  3 「混血児問題」のその後
  4 「ハーフ」言説の登場
  5 「国際化」のなかの日本人論
  6 国籍法改正運動が焦点化しなかったもの
  7 小括:「ハーフ」登場のなかで
第3章 「多文化共生」と「ダブル」の時代 一九九〇~二〇〇〇年
  1 グローバル化のなかで何が起こったのか
  2 開国・鎖国論争から入管法改定へ
  3 その後の「ハーフ」言説
  4 「混血児」の使用禁止運動と「ダブル」言説の登場
  5 「多文化共生」で繰り返される「日本人」対「外国人」
  6 小括:恣意的に使い分けられる人種のロジック
第4章 「ハーフ」の多様化の時代 二〇一〇年~
  1 「日本人/外国人」二分法の現在
  2 日系定住外国人政策
  3 「ハーフ」表象の新たな展開
  4 消費の対象から発信する主体へ
  5 コミュニティ形成とアイデンティティ・ポリティクス
  6 メディア・アクティビズム
  7 小括:「あたりまえ」が問い直されるとき
第Ⅰ部まとめ
第Ⅱ部 「混血」の生活史
第Ⅱ部への序-戦後史から生活史へ
第5章 「あなたはナニジン?」-日常生活における人種経験
  1 日常から何が見えるか
  2 日常生活での人種経験
  3 ジェンダー、セクシュアリティと「ハーフ」
  4 エスニシティと「ハーフ」
  5 ネーションと「ハーフ」
  6 小括:日常生活に偏在する人種
第6章 「ハーフ」の捉えがたさ
  1 なぜ「ハーフ」は捉えがたいのか
  2 位相Ⅰのケース
  3 位相Ⅱのケース
  4 位相Ⅲのケース
  5 小括:位相ごとの人種化
第7章 「日本人」らしさがもたらす人種化の力学-家族・学校・労働・ストリートの現場から
  1 現場で何が起こっているのか
  2 家族
  3 学校
  4 労働
  5 ストリート
  6 制度間の相互作用
  7 人種化がもたらす社会的帰結
第8章 「日本人」と「外国人」に二分される世界を生きる
  1 人生の軌跡をたどる
  2 ライフコース分析
  3 小括:移りゆくライフコースのなかで
第Ⅱ部まとめ
終章