小倉 拓也/著 -- 人文書院 -- 2018.7 -- 135.5

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資料詳細

タイトル カオスに抗する闘い
タイトルカナ カオス ニ コウスル タタカイ
副書名 ドゥルーズ・精神分析・現象学
著者 小倉 拓也 /著  
著者カナ オグラ タクヤ
出版者 人文書院
出版年 2018.7
ページ数 364p
大きさ 20cm
ISBN13桁 978-4-409-03100-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 135.5
内容紹介 生成変化を言祝いだドゥルーズは、一方で思考と観念の崩壊=カオスを恐れた。晩年に前景化する「カオスに抗する闘い」という観点からドゥルーズ哲学を体系的に読解し、敵とされてきた精神分析、現象学との理論的交錯を描く。
著者紹介 1985年大阪府生まれ。大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。大阪大学未来戦略機構特任助教。

目次

序論
  1 二つのカオス
  2 主題と理由
  3 前提的注解
  4 ドゥルーズ・精神分析・現象学
  5 構成
第Ⅰ部 システム
第一章 差異と反復
  1 時代の空気
  2 差異-シミュラクル
  3 反復-永劫回帰
第二章 流産する非時間
  1 時間の第一の総合
  2 幼生の主体、崩潰した自我、疲労
  3 時間の第二の総合の要請
  4 時間の第二の総合
  5 時間の第三の総合の要請
  6 時間の第三の総合
  7 システムとカオス
  8 『意味の論理学』へ
第三章 表面と深層の無意味
  1 『意味の論理学』の位置づけとその特徴
  2 『意味の論理学』のトポグラフィ
  3 命題の三つの次元から第四の次元へ
  4 第二次組織の構造
  5 超越論的領野
  6 深層における言葉と身体
第Ⅱ部 器官なき身体
第四章 単為発生と第二の起源
  1 無人島-想像力による人間の飛躍
  2 他者とは何か-最初期論文における
  3 他者とは何か-「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」における
  4 他者なき世界-「神経症をたしかに経由し精神病をかすめる冒険」
  5 倒錯の論理学に向けて
第五章 否定・否認・排除
  1 倒錯の文脈
  2 変換論から批評と臨床へ
  3 サディズムと純粋否定
  4 マゾヒズムと否認
  5 父の「排除」?
  6 精神分析における「排除」の概念
  7 否認と排除の並立の意味
  8 死のまったく別の次元
第六章 出生外傷から器官なき身体へ
  1 動的発生論とメラニー・クラインの位置づけ
  2 メラニー・クラインと「態勢」の理論
  3 メラニー・クラインにおける「完全さ」と「全体性」の密輸入
  4 否認、再び
  5 出生外傷から器官なき身体へ
  6 器官なき身体の栄光とは何か
  7 器官なき身体とカオスに抗する闘い
第Ⅲ部 モニュメント
第七章 シニフィアンと<形象>
  1 シニフィアンの行方
  2 ラカンにおけるシニフィアン連鎖と記憶形成
  3 ドゥルーズにおけるマルコフ連鎖の概念化
  4 シニフィアンから<形象>へ
  5 肉塊への慈悲
  6 リズム、器官なき身体、ヒステリー
第八章 担われなければならない肉
  1 絵画における形象と感覚
  2 諸感官の統一と現象的身体
  3 知覚と感覚
  4 病者から絵画へ
  5 感覚の存在と肉
  6 担われなければならない肉
  7 黄泉の国、民衆の幻視
第九章 モニュメントの行為としての仮構
  1 哲学=潜在的/科学=現働的
  2 芸術=可能的?
  3 芸術は保存する
  4 標
  5 老い
  6 モニュメントの行為としての仮構
  7 来るべき民衆
結論