坪田 光平/著 -- 東北大学出版会 -- 2018.6 -- 334.41

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資料詳細

タイトル 外国人非集住地域のエスニック・コミュニティと多文化教育実践
タイトルカナ ガイコクジン ヒシュウジュウ チイキ ノ エスニック コミュニティ ト タブンカ キョウイク ジッセン
副書名 フィリピン系ニューカマー親子のエスノグラフィー
著者 坪田 光平 /著  
著者カナ ツボタ コウヘイ
出版者 東北大学出版会
出版年 2018.6
ページ数 9,300p
大きさ 21cm
一般件名 フィリピン人(日本在留) , 多文化教育
ISBN13桁 978-4-86163-285-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 334.41
内容紹介 「ニューカマー子世代」が背負う、地域、家庭、学校生活の困難さとは。フィリピン系ニューカマー親子への綿密なフィールドワークの成果をもとに、出自が多様化する子どもたちに応じた教育実践のあり方を問う。
著者紹介 1985年北海道生まれ。東北大学大学院教育学研究科博士後期課程修了。職業能力開発総合大学校助教。専攻は教育社会学、異文化間教育。

目次

序章 ニューカマーによって教育はどう変わるか
  第1節 問題の所在
  第2節 先行研究の検討と課題設定-国際結婚家庭を取り巻く同化圧力と子どもの教育
  第3節 分析の枠組み
  第4節 研究の方法とデータの概要
  第5節 本書の構成
第Ⅰ部 親世代の移動とエスニック・コミュニティ
第1章 フィリピン政府の海外就労者送り出し政策
  第1節 フィリピン系ニューカマーはなぜ減少したか
  第2節 厳格化された興行ビザへの理解
  第3節 海外就労者とエンターテイナーの位置づけ
  第4節 興行ビザの厳格化に抗するフィリピン社会の動向
  第5節 家族中心主義に支えられた海外就労
第2章 フィリピン系エスニック・コミュニティの形成
  第1節 教会を通じたコミュニティ形成
  第2節 橋渡しとしての教会の機能
  第3節 「結婚移民であること」と「疎」なネットワークの打開
  第4節 移民ネットワークから経済的資源へ
  第5節 フィリピン系エスニック・コミュニティの性質
第3章 エスニック・コミュニティの分断過程
  第1節 日本社会におけるフィリピン系ニューカマーの位置
  第2節 就労コミュニティとしての労働世界
  第3節 エスニック・コミュニティを分断するステレオタイプ
第4章 第二世代の子育てをめぐる葛藤
  第1節 国際結婚家庭の子育てをどう捉えるか
  第2節 震災後の一時帰国の達成過程
  第3節 一時帰国による子育て意識の変容
  第4節 教育意識を捉えるトランスナショナルな視角の重要性
第Ⅱ部 子世代の教育問題と日本の学校現場
第5章 教室のなかの学習意欲
  第1節 ニューカマーの学習意欲をどう捉えるか
  第2節 フィールドの背景
  第3節 困難に対する教師の意味づけ
  第4節 学習意欲を剝奪する意図せざる差別
第6章 教育的ニーズとボランティア
  第1節 ボランティア実践の可能性
  第2節 教師とボランティアの連携
  第3節 学校現場とボランティア
  第4節 教師との関係構築におけるストラテジー
  第5節 学校文化変革の主体としてのボランティア
第7章 ボランティア実践と構造的制約
  第1節 教師に対するボランティアの教育的機能
  第2節 教育的ニーズの同定をめぐるボランティア実践
  第3節 伝達される学習意欲の構造
  第4節 ボランティア実践における地域社会の構造的制約
  第5節 学習意欲を伝達するボランティアの技法とその構造的背景
第8章 多文化教育実践の可能性
  第1節 差異に配慮した教育のあり方
  第2節 問題解決の枠組みと方法論としてのアクションリサーチ
  第3節 教育支援をめぐる正当性の付与
  第4節 問題解決における方策の実行と評価
  第5節 生徒文化に即した「差異の承認」の模索
  第6節 生徒文化を通じた差異の承認の可能性
終章 ニューカマーによって教育はどう変わったか
  第1節 国際結婚研究-外国人非集住地域におけるマイノリティ・ネットワーク形成への視座
  第2節 学校文化研究-現代の学校教育にまつわる課題
  第3節 ニューカマーの教育をめぐる研究の展望-国際結婚研究と学校文化研究の交差から
  第4節 参加型アクションリサーチ研究の制約と今後の方向性