阿部 泰郎/著 -- 名古屋大学出版会 -- 2018.2 -- 210.4

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資料詳細

タイトル 中世日本の世界像
タイトルカナ チュウセイ ニホン ノ セカイゾウ
著者 阿部 泰郎 /著  
著者カナ アベ ヤスロウ
出版者 名古屋大学出版会
出版年 2018.2
ページ数 8,573,20p
大きさ 22cm
一般件名 日本-歴史-中世
ISBN13桁 978-4-8158-0902-7 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 210.4
内容紹介 絵巻や曼荼羅、物語や儀礼のなかで生動する男女・仏神・異類たち。それらの存在を支えた中世日本の世界像とは。説話や音楽から、性や童子、聖地まで、時代とともに揺れ動く文化の諸相を一望し、中世的世界を多面的にとらえる。
著者紹介 1953年横浜生まれ。大谷大学大学院文学研究科博士課程満期退学。名古屋大学大学院文学研究科教授。人類文化遺産テクスト学研究センター長。著書に「湯屋の皇后」「聖者の推参」など。

目次

序章 はじまりのテクスト
総説Ⅰ 中世日本の世界像
  はじめに
  一 行基日本図から聖徳太子絵伝の世界像へ
  二 三国伝来の生身仏縁起
  三 三国世界観の言説化と図像化
  四 曼荼羅縁起と天神縁起の世界像
  五 巡礼/回国する聖たち
  六 勧進により建立される中世世界
総説Ⅱ 中世的世界の形成
  はじめに
  一 法勝寺をめぐって
  二 宝蔵と知の類聚
  三 祝祭と霊地参詣および勧進
第Ⅰ部 芸能の世界像
第一章 中世の音声と音楽
  一 神々の声
  二 仏法の声
  三 今様の声
  四 融けあう神と仏の声
  五 神/仏を歌う聖
第二章 中世の童子と芸能
  一 遊ぶこどもの声
  二 天神と童子
  三 観音と童子
  四 童行者
  五 逸脱する童子
第三章 中世の性と異性装
  一 神と英雄の異性装
  二 結界破りの女
  三 芸能における性の越境
  四 性を越境する物語
第四章 中世の王権と物語
  一 日本紀という運動
  二 中世注釈の重層性
  三 「日本紀」と「日本国大将軍」
第Ⅱ部 知の世界像
第五章 中世的知の形態
  一 何ものかをもたらす“説話”
  二 “説話”という枠組
  三 物話の“説話”化
  四 媒介としての“説話”と中世説話集の成立
  五 潜在する枠組
第六章 中世的知の様式
  一 対話様式テクスト論
  二 宗教テクストの方法としての対話様式
  三 語られたテクストと語りを書くテクスト
第七章 中世的知の集成
  一 次第を読む
  二 中世寺院における知的体系の展開
第八章 中世的知の統合
  一 承久の乱まで
  二 『六道釈』解題
  三 承久の乱の後
  四 二十五三昧と和歌
  三千院円融蔵『六道釈』翻刻
第Ⅲ部 仏神の世界像
第九章 中世の仏神と曼荼羅
  一 霊地の図像学
  二 神道曼荼羅の構造と象徴体系
第十章 中世の霊地と緑起
  一 元興寺の縁起と伝承
  二 長谷寺の縁起と霊験記
第十一章 中世の浄土と往生伝
  一 浄土願生者の夢と冥界巡り
  二 山中他界の夢
  三 霊地の宗教空間とその運動
  四 霊験所に顕われる像
  五 往生を妨げるもの
  六 往生する西行というテクスト
第十二章 中世の魔界と絵巻
  一 釼阿写本と絵巻
  二 『七天狗絵』を読む
  三 抗争するテクスト
  四 『七天狗絵』の亀裂
終章 中世世界像の鏡