橋本 栄莉/著 -- 九州大学出版会 -- 2018.3 -- 382.4292

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資料詳細

タイトル エ・クウォス
タイトルカナ エ クウォス
副書名 南スーダン・ヌエル社会における予言と受難の民族誌
著者 橋本 栄莉 /著  
著者カナ ハシモト エリ
出版者 九州大学出版会
出版年 2018.3
ページ数 5,377,57p
大きさ 22cm
一般件名 ヌエル族
ISBN13桁 978-4-7985-0222-9 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 382.4292
内容紹介 紛争と苦難にあえぐ南スーダンに暮らすヌエル族は、19世紀より伝わる予言者の歌をさまざまに解釈しながら、戦火の中を生きてきた。ヌエル社会の予言をめぐる信念について検討し、かの地の人々の真実の姿を示す。
著者紹介 1985年新潟県生まれ。一橋大学大学院社会学研究科博士課程修了。博士(社会学)。高千穂大学人間科学部助教。専攻は文化人類学。若手難民研究者奨励賞、日本文化人類学会奨励賞受賞。

目次

序章 動乱の時代と予言
  第1節 予言を語る人びと
  第2節 社会変動と予言的な力
  第3節 生と他者を想像する方法
  第4節 調査の概括
  第5節 本書の構成
第Ⅰ部 「予言者」の歴史的生成過程
第1章 予言者/魔術師の成立
  第1節 植民地支配とアフリカの宗教的指導者
  第2節 反乱者マフディーの影響
  第3節 植民地行政官の想定と現実
  第4節 亡霊との対峙
  第5節 ヌエルの人びとの解釈
  第6節 想像力の範型
第2章 内戦・平和構築と予言者
  第1節 複数の想像力と予言者
  第2節 第一次・第二次スーダン内戦とヌエル社会
  第3節 内戦・平和構築期における予言者の影響力
  第4節 予言者をめぐる複数の想像力のずれ
  第5節 外来のカルトから内在的伝統へ
第Ⅱ部 経験の配位
第3章 多産と時間
  第1節 「タウンに暮らすヌエルはいない」
  第2節 他者に出会うことは祖先を辿ること
  第3節 循環する媒体と人間の生
  第4節 「食べ物」の交換と他者との関係構築
  第5節 「血」の脆弱性の克服と自己の不滅性
第4章 不妊と予言
  第1節 真実を語る狂人
  第2節 予言の歌と複製技術
  第3節 ングンデン教会の歴史と実践
  第4節 祖先の過ちを現在に見いだす
  第5節 奇跡の経験と主体の発見
  第6節 内なる他者の可視化
第Ⅲ部 クウォスの顕現
第5章 「予言の成就」としての国家の誕生
  第1節 予兆
  第2節 国家独立の予言
  第3節 「成就」の物語とプロット
第6章 「エ・クウォス」の経験をめぐる真と偽
  第1節 独立後の脅威と新たな「予言者」の登場
  第2節 独立後南スーダンの武力衝突と紛争主体
  第3節 「自称予言者」
  第4節 再び見いだされた敵
  第5節 交叉するまなざし
  第6節 人間のことばを話す者は誰か
  第7節 「エ・クウォス」と開かれた問い
第7章 存在の別様式への気づき
  第1節 闖入者の想像力
  第2節 予言者の娘
  第3節 戦争と神話
終章 隠された経験の領域
  第1節 これまでの議論のまとめ
  第2節 クウォスの存在論
  第3節 経験をもたらすエージェント