山口 揚平/著 -- 筑摩書房 -- 2017.12 -- 337

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所蔵場所 請求記号 資料コード 資料区分 帯出区分 状態
ティーン /337/ヤ/ 121027221 児童一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル 新しい時代のお金の教科書
タイトルカナ アタラシイ ジダイ ノ オカネ ノ キョウカショ
叢書名 ちくまプリマー新書
著者 山口 揚平 /著  
著者カナ ヤマグチ ヨウヘイ
出版者 筑摩書房
出版年 2017.12
ページ数 191p
大きさ 18cm
一般件名 貨幣
ISBN13桁 978-4-480-68994-8 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 337
内容紹介 ビットコインは凋落し、時間がお金に?! そして将来お金はなくなる?! M&A、投資家、貨幣論に携わる「お金のプロ」が、お金の歴史から仕組み、未来まで、本質をすっきり解説する。
著者紹介 東京大学大学院卒業。事業家・思想家。専門は貨幣論、情報化社会論。著書に「なぜゴッホは貧乏で、ピカソは金持ちだったのか?」など。

目次

はじめに
第一章 ピカソがお金持ちだったわけ-お金の歴史
  1 お金の本質を見抜いていたピカソ
  ピカソは物語とつながりを通してお金を得ていた/ピカソは対価をワインで受け取った/なぜピカソは小切手を使ったのか?
  2 お金の起源は記帳だった?
  お金が物々交換から始まったのは噓?/お金の起源は動かせないほど巨大な石だった?/お金の正体は、信用の取引・精算のシステムだった/民族内から国内への広がり-ヴェニスの商人/お金の発展-商品の王様として成立した貨幣/王様の権威と商人の信用によって生まれたお金/現代のお金も権力や権威と結びついている
  3 お金とは何か?
  なぜ人間にとってお金はもっとも重要な発明なのか?/なぜあなたはお金持ちになれないのか?-信用の「箱」を持て
第二章 お金の正体を知れば、もっと自由になれる-お金の本質
  1 通貨の価値を決めるのは信用と汎用
  2 信用とは何か?
  お金と信用は離れつつある/“ザ・マネー”の拡大
  3 汎用とは何か?
  お金の広がり/今の通貨の位置づけ
  4 お金の進化
  信用の外部化における貨幣の質的変化/信用の範囲の拡大における貨幣の量的変化
  5 お金の持つ四つの要素
  取引が成立しづらい-適合コスト/貨幣が安定しづらい-信用管理コスト/価値の合意が困難-コミュニケーションコスト/物語とつながりが切れる-文脈毀損コスト
第三章 お金を中心に大きな転換が起こっている-お金の変化
  1 お金の変遷と四つの変化
  2 国家から個人へ-個人がお金を発行する時代へ
  国家と企業の力は同程度になっている/信用の母体の進化
  3 空間から時間へ-インターネットと双璧をなす革新技術
  ブロックチェーンの本質は分散台帳にある
  4 モノからコトへ-人はもはや物を求めていない
  欲求構造、財の形態は連動して変化する/標準化・画一化の行き先/価値概念の変化-需要と供給から文脈価値へ/二一世紀に人が求めるもの-社会的欲求/憧れ-下着ではなく憧れを売る/承認-教育の中心は知識ではなく自尊心になる/クックパッドはなぜ成功したのか?/つながり/新しいつながりと物語の創り方/二一世紀型ビジネスを考えてみよう
  5 タテからヨコへ-究極のネットワーク社会の到来
  社会はタテからヨコへと変化している/「タテ」のマジョリティ、「ヨコ」のマイノリティ/女が男より稼ぐ時代/ヨコ社会の欲求の変化/コミュニティの変遷
第四章 お金がなくなるかもしれない-お金の未来
  1 お金の進化の行き着く先、三つの方向性
  仮想通貨(無国籍通貨)の短期的隆盛/お金の進化の三つの方向/時間主義経済/記帳主義経済/信用主義経済
  2 時間主義経済とは何か?
  お金で買えないものを時間がカバーする/個人に帰属する数字は時間しかない/二一世紀の財の生産に必要な資源は時間である/雇用や労働から人々は離れ始め時間をより大切にする/時間通貨はどのように生活に入ってくるのか/時間通貨はアメーバ的な性質を帯びている/すべての人にとって公平な時間通貨/時間通貨はつながりと物語を保全する
  3 記帳主義経済とは何か?
  生活必需品の費用の逓減が記帳主義経済へと移行させる/全員がバランスシートに記載する分散型台帳になる/バランスシートにモノが記載され価値が均一ではなくなる
  <コラム>時間銀行
第五章 二一世紀のお金との正しい付き合い方
  1 お金のなくなる日がやってくる?
  2 人間とは何か? をあらためて問う
  3 私達はお金とどう付き合っていけばいいのだろうか
  二一世紀の方程式は「信用」を基軸に形成される
  4 お金について意識するべき一〇の習慣
おわりに
参考文献