長縄 宣博/著 -- 名古屋大学出版会 -- 2017.11 -- 238.05

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資料詳細

タイトル イスラームのロシア
タイトルカナ イスラーム ノ ロシア
副書名 帝国・宗教・公共圏1905-1917
著者 長縄 宣博 /著  
著者カナ ナガナワ ノリヒロ
出版者 名古屋大学出版会
出版年 2017.11
ページ数 9,326,101p
大きさ 22cm
一般件名 ロシア-歴史-1917年以前 , イスラム教徒
ISBN13桁 978-4-8158-0888-4 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 238.05
内容紹介 多数のイスラーム教徒が存在したロシア帝国。彼らはいかに生きたのか。日露戦争から第一次世界大戦・革命へと至る時代に、言論と行動によって自らの「公共圏」を生み出したムスリム社会の苦闘を描き出す。
著者紹介 1977年徳島県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程単位取得退学。北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター准教授。博士(学術)。『スラヴ研究』編集長。

目次

序章 帝政ロシアのイスラームと公共圏
  1 問題の所在
  2 宗派国家と公共圏
  3 本書の構成
  4 史料と方法
第1章 帝政末期ヴォルガ・ウラル地域のムスリム社会
  1 ロシア帝国最後の十年
  2 イスラームのロシア
  3 ムスリム公共圏の構造
第Ⅰ部 宗派国家とムスリム社会
第2章 イスラームの家の設計図
  良心の自由と宗教の自由
  1 誰が宗務協議会を率いるべきか
  2 どのように宗教を統制するか
  3 誰が宗務協議会の管轄に入れるのか
  宗教の自由が開く公共圏
第3章 マハッラの生活
  国家権力の介入と自治的な営みの間
  1 マハッラと帝国の法律
  2 マハッラの財政
  マハッラの変容と公共圏
第4章 政治的信頼度
  汎イスラーム主義の脅威とマハッラの政治
  1 政治的信頼度の制度
  2 政治的信頼度の定式化
  3 ムスリム社会に取り込まれる政治的信頼度
  タタール知識人の応答
第Ⅱ部 地方自治とムスリム社会
第5章 カザンの休日
  ロシアでイスラームの祭日はどのように可能か
  1 市会と商人
  2 決裂する公共圏
  3 宗教的権威をめぐる政治
  市民社会は少数派の声を拾えるのか
第6章 マクタブか、公立学校か
  ムスリム社会とゼムストヴォ
  1 教育事業を取り巻く環境
  2 ゼムストヴォと教育省の競合
  3 「マクタブか、公立学校か」論争
  ムスリムはロシア市民になれるのか
第Ⅲ部 戦争とムスリム社会
第7章 国民軍の中の宗派国家
  帝国の縮図としての軍隊
  1 ロシア軍の中のムスリム
  2 問題の発見
  3 制度化
  4 試される制度
  信仰の特殊性を介した統合
第8章 総力戦の中の公共圏
  宗派国家と市民社会
  1 宗務協議会と慈善協会
  2 拡大する公共圏
  3 公共圏への女性の参入
  民主主義の旗手か
終章 帝国の遺産とムスリム公共圏の変容
  1 帝国秩序とムスリム公共圏
  2 ムスリム公共圏のゆくえ