松永 伸太朗/著 -- 三重大学出版会 -- 2017.8 -- 778.77

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閲覧室 /778.7/マ/ 117027813 成人一般 可能 iLisvirtual

資料詳細

タイトル アニメーターの社会学
タイトルカナ アニメーター ノ シャカイガク
副書名 職業規範と労働問題
著者 松永 伸太朗 /著  
著者カナ マツナガ シンタロウ
出版者 三重大学出版会
出版年 2017.8
ページ数 249p
大きさ 21cm
一般件名 アニメーション
ISBN13桁 978-4-903866-41-3 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 778.77
内容紹介 アニメーターはやりがいだけで低賃金・長時間労働を受容しているのではなかった! アニメーターの労働を成り立たせている論理に着目し、彼らへのインタビューの社会学的分析から、労働条件の受容について考察する。

目次

序章 本書の問題設定と構成
第一章 アニメーターという対象
  第一節 アニメーターとはどのような人々か
  第二節 ビジネスモデル
  第三節 作品制作の流れ
  第四節 アニメーターが担当する職務
  第五節 アニメーターの労働条件
  第六節 小括
第二章 働きすぎという現象の捉え方
  第一節 労働者の同意への着目
  第二節 「職場のトリック」としての没入的労働
  第三節 職業規範による実践と没入的労働
  第四節 職業規範を記述するために
  第五節 小括
第三章 データと方法-規範の記述とエスノメソドロジー
  第一節 行為と規範の関係
  第二節 カテゴリーと結びついた規範を捉える
  第三節 調査の概要
  第四節 小括
第四章 アニメーターの仕事についてのエスノグラフィックな前提
  第一節 「絵描き」としてのアニメーターの技術
  第二節 指揮命令の不完全性
  第三節 パーソナル・ネットワークを通じた仕事の獲得
  第四節 結論
第五章 アニメーターの仕事を形作る二つの職業規範
  第一節 冷笑される「クリエーター」
  第二節 アニメーターの職業規範としての「職人」
  第三節 「クリエーター」を自認する者の語り
  第四節 職人的規範とクリエーター的規範
  第五節 二つの規範の布置関係
  第六節 結論
第六章 規範の利用と独創性の発揮
  第一節 独創性発揮の意図とその読み取り
  第二節 独創性表出の不可避性
  第三節 独創性を発揮できる余地を模索する
  第四節 独創性を抑えることとしての指示の遵守
  第五節 自らをクリエーターとして語ることと職人的規範への準拠
  第六節 結論
第七章 規範の利用と労働条件の受容
  第一節 やりがいの中の(不)適切さ
  第二節 職業規範から除外された賃金獲得
  第三節 キャリア継続規範と賃金の非主目的化
  第四節 規範に準拠するという選抜過程
  第五節 結論
第八章 アニメーターにとっての労働問題
  第一節 出来高賃金における一律単価と能力評価の不在
  第二節 「うまい人が稼げない」という問題とキャリア不安
  第三節 結論
終章 本研究の意義と課題
  第一節 本論の要約
  第二節 本研究の意義-労働問題の社会学に向けて