桜井 英治/[著] -- みすず書房 -- 2017.6 -- 332.104

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資料詳細

タイトル 交換・権力・文化
タイトルカナ コウカン ケンリョク ブンカ
副書名 ひとつの日本中世社会論
著者 桜井 英治 /[著]  
著者カナ サクライ エイジ
出版者 みすず書房
出版年 2017.6
ページ数 303,5p
大きさ 22cm
一般件名 日本-経済-歴史 , 日本-歴史-中世 , 贈り物-歴史 , 貨幣-歴史
ISBN13桁 978-4-622-08611-6 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 332.104
内容紹介 中世日本は贈与社会が行き着くべきひとつの極限段階を示していた。モース、ブローデルらを視野に収め、日本中世社会の特質と変容を論じ、ドライで合理的な中世人の精神に迫る。「贈与の歴史学」の著者による中世社会論。
著者紹介 1961年茨城県生まれ。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。同大学大学院総合文化研究科教授。博士(文学)。「贈与の歴史学」で第10回角川財団学芸賞受賞。

目次

序論
  一 構成と視角
  二 若干の理論的問題
第一章 中世の贈与について
  はじめに
  一 神への贈与
  二 人への贈与
  三 贈与と経済
  おわりに
第二章 折紙銭と一五世紀の贈与経済
  一 貨幣の贈与と折紙銭
  二 折紙銭の経済的機能
  三 折紙銭と室町幕府財政
第三章 「御物」の経済
  一 常御所の料足引付
  二 贈与としての守護出銭
  三 贈答品市場
  四 同朋衆と御倉奉行
  五 「遣唐扇子」と献物システム
  六 「御物」と貴族社会
第四章 宴会と権力
  はじめに
  一 非ポトラッチ社会と宴会
  二 宴会の具体相
  おわりに
第五章 銭貨のダイナミズム
  一 量産の一〇年・どこまでを共有できたか
  二 前提としての一四-一五世紀
  三 大内氏撰銭令と明銭論争
  四 階層化のメカニズム
  五 低銭の地位上昇・階層性の収束・精銭の空位化
  六 寛永通宝の発行と銅資源の問題
  七 貨幣の能動性をめぐって
第六章 中世における物価の特性と消費者行動
  はじめに
  一 価格概念
  二 販売単位と価格変動の諸要因
  三 季節間価格差と消費者行動
  四 地域間価格差と消費者行動
  五 中世における労働観の問題
第七章 精銭終末期の経済生活
  はじめに
  一 貨幣
  二 売買
  三 労働
  四 贈与
  おわりに
第八章 借書の流通
  はじめに
  一 文書機能論の新展開
  二 債権流通論の現状
  三 信用経済のとらえ方
  四 借書の流通
  おわりに
終章 中世における債権の性質をめぐって