須川 まり/著 -- 春風社 -- 2017.3 -- 778.21

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資料詳細

タイトル 表象の京都
タイトルカナ ヒョウショウ ノ キョウト
副書名 日本映画史における観光都市のイメージ
著者 須川 まり /著  
著者カナ スガワ マリ
出版者 春風社
出版年 2017.3
ページ数 5,389p
大きさ 20cm
一般件名 映画-日本 , 京都市
ISBN13桁 978-4-86110-537-1 国立国会図書館 カーリル GoogleBooks WebcatPlus
言語 jpn
分類記号 778.21
内容紹介 映画のなかに現れる「表象としての京都」は、戦後どのような変化を遂げてきたのか。溝口健二監督作品「祇園の姉妹」、小津安二郎監督作品「晩春」など、京都を描いた現代劇映画を対象に描く、映画と観光の相関史。
著者紹介 1986年生まれ。京都大学人間・環境学研究科博士後期課程修了。京都大学・博士(人間・環境学)学位取得。奈良県立大学特任講師。

目次

序章
  Ⅰ 映画研究における京都の現代劇映画の位置づけ
  Ⅱ 都市表象分析の観点
  Ⅲ どのような観点から京都を論じるか
  Ⅳ 本書の流れ
第一部 映画における京都の風土
第一章 吉村公三郎が描く観光都市京都の境界線
  Ⅰ ロケ地を効果的に利用した戦後の京都映画
  Ⅱ 吉村公三郎と『偽れる盛装』について
  Ⅲ 観光都市京都の風土とは何か
  Ⅳ 『祇園の姉妹』における京町家の役割
  Ⅴ 戦後の京都に引かれた境界線
  Ⅵ 『偽れる盛装』が生み出す都市のモーション
  Ⅶ 境界線が描いた女性像
  Ⅷ 観光客と京都人の距離感
第二部 映画における京都の観光都市化
第二章 文化・観光・京都を巡る戦後の日本映画-小津安二郎の視座
  Ⅰ 映画と戦後の都市イデオロギー
  Ⅱ 観光都市京都における文化の到来
  Ⅲ 戦後の文化の定義
  Ⅳ 戦後の文化と『カルメン故郷に帰る』
  Ⅴ 小津安二郎による京都を使った文化の定義
  Ⅵ 小津安二郎と中村登が描く京都像の比較
  Ⅶ 二項対立するイデオロギー
第三章 観光体験と映画観賞-中村登作品を中心に
  Ⅰ 映画における風景表象研究の遅れ
  Ⅱ 映画における風景
  Ⅲ 観光映画とは何か
  Ⅳ 小津安二郎が見せた「観光」の問題
  Ⅴ 観光客が体験するものとは何か
  Ⅵ 観光映画としての中村登作品
  Ⅶ 中村登によるランドマーク表象-『斑女』の考察から
  Ⅷ 『古都』に見る観光都市京都の表象
  Ⅸ 新旧融合の風景における京都のランドマークについて
第三部 映画における京都の都市景観
第四章 一九九〇年代以降の映画における京都の自然景観
  Ⅰ 京都の象徴について
  Ⅱ 水の街、京都-『お引越し』における水の表象
  Ⅲ 『マザーウォーター』における水と暮らす人々
  Ⅳ 現在の京都映画の都市表象
第五章 観光都市化がもたらした表象
  Ⅰ 観光都市化した京都
  Ⅱ 京都市の景観行政
  Ⅲ 昨今の日本映画における京都らしさの演出方法
  Ⅳ 景観の連続性
  Ⅴ 映画初期における日本の風景
  Ⅵ 傘に想いをはせる古典的ハリウッド映画-『ステラ・ダラス』の場合
  Ⅶ 日本側から発信した日本的表象
  Ⅷ エリアと時代を横断したコンティニューム
  Ⅸ 今後の京都の歴史保全